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英国史上まれに見る極悪人として名高いリチャード三世の真の人物像を探ることを目的としています。
シェイクスピアの描いたリチャード三世以外のリチャード三世像があることを、一人でも多くの方に知っていただければ幸いです。
2012年9月12日、レスターのグレイフライヤーズ修道院跡からリチャード三世の遺骨が発掘されました!(2013年2月4日に調査結果が発表されました)

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『The Service of Venus and Mars』 ガーター騎士団の音楽 再発売!

Gothic Voices(ゴシック・ヴォイセズ)のCD 『The Service of Venus and Mars: Music for the Knights of the Garter, 1340-1440(ヴィーナスとマルスの礼拝 / ヴィーナスとマルスに仕えて)』が廉価版で再発売されています(2010年)。



 >>関連記事 『The Service of Venus and Mars』 ガーター騎士団の音楽




Service of Venus & Mars

The Service of Venus and Mars

Gothic Voices

Christopher Page(指揮)
(Helios: CDH55290)

Amazon  HMV
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Copyright(C)since2005 白い猪亭


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『La Banquet Du Voeu 1454』 雉の祭典

Ensemble Gilles Binchois(アンサンブル・ジル・バンショワ)のCD『La Banquet Du Voeu 1454 : The Feast of the Pheasant雉の祭典)』



1454年に、リール Lille で催された"Le banquet des Voeux du Faisan(Feast of the Pheasant, 雉の誓いの祝宴)"で演奏された音楽を再現したもの。



Le Banquet du VoeuLe Banquet du Voeu



Ensemble Gilles Binchois(アンサンブル・ジル・バンショワ)
Dominique Vellard(ドミニク・ヴェラール)(指揮)


(Virgin Veritas×2: 5 61818 2) 2枚組CD



CD1. Le Banquet du Voeu
CD2. Dufay: Missa "Ecce ancilla Domini"


Amazon(日本)

Amazon(米)

Amazon(UK):試聴できます



CD1: 録音:Amsoldingen, Switzerland, 1989年12月 全15曲 59' 34"
CD2: 録音:Abbaye de Vaucelles, France, 1992年9月 64' 06"



200CD 古楽への招待』推薦盤



2009年7月現在廃盤





ジャケットの絵は、ネーデルラントの画家Petrus Christus (-1475/76)作の"Portrait of a Young Man", 1450-60 (英National Gallery所蔵)



1453年、東ローマ帝国が、オスマン帝国により滅ぼされた。ブルゴーニュ公フィリップ・"ル・ボン"(善良公)は、オスマン帝国に対する十字軍遠征を計画し、1454年2月17日、豪華な祭典を催した。出席者は、生きた(料理される前の)雉を前にして、遠征の誓いを立てた。"雉の誓い"の名はこれに由来する―実際には、この遠征は行われなかったのだが。



Philippe le Bon
フィリップ・"ル・ボン"(善良公)(1396-1467)



Rogier van der Weyden (c.1399-1464)作
(アントワープ王立美術館 Koninklijk Museum voor Schone Kunsten, Antwerpen 収蔵)



>>Portret van Filips de Goede (アントワープ王立博物館内)



この祭典、豪華絢爛であると同時に、荒唐無稽とも言えるものであった。



CDのブックレットの曲名の部分には、"From the pie"やら"From the church"やら"In the hall"やら書かれている。"From the church"と"In the hall"はともかく、"From the pie"とは何ぞや。
解説を読むと、巨大なパイの中に28名の楽士がいて、演奏していたとのこと。どんだけ巨大なパイなんだ。そして、言及されている教会も、普通の教会ではなく、大きな模型なのだった(中に人が入る)。
一体何考えてるんでしょう、ブルゴーニュ公。



宴を催した大広間の中には、3つの長いテーブルが用意されていた。
善良公が座る中央のテーブルの上には、教会の大きな模型があった。その中にはオルガンがあり、4人の歌い手がいた。
後の突進公シャルル・"ル・テメレール"のテーブル(一番大きなテーブル)には、上述の巨大なパイ(城型をしていた)があり、中に楽士達がいた。城の周りには堀があり、そばには湖や街の模型も作られていたという。一番小さなテーブルの上にも飾りつけがされ、生きているように動く獣のいる森(って、どんなものかよく分からない)などがあった。テーブルもさぞかし巨大なのだろう。
大広間の別の場所では、裸婦の柱像(陥落したコンスタンティノープルの象徴)を、鎖に繋いだ本物のライオンに護らせていた(ライオンはフィリップ・"ル・ボン"の紋章の一つ)。

一四五四年にリールで開かれた名高い「雉の祭典」。フィリップ善良公(ル・ボン)と金羊毛騎士団の面々がコンスタンチノープル奪回の十字軍結成を誓い合った歴史的な会合だが、豪華と奇想を極めたこの大祝祭を目撃した者の証言によれば、食卓のひとつには城を形どった巨大なパイが置かれ、なんとこのお菓子の中には生身の人間が二八人、とりどりの楽器を手にして入っていたというのだ。かれらはフランス、イタリアをはじめ、遠くはイングランド、シチリア、ポーランドなどからも、金にいと目を付けず集められた選り抜きの楽士たちであった。

瀬高 道助 『200CD 古楽への招待』より



見物人は海峡の彼方の国からもやって来た。招待客の他にも大勢の貴族が見物に来たが、その大部分は仮面をつけていた。初め人々はぐるぐる廻って、見事な飾りつけ展示を鑑賞した。その後で、生きた人間の実演と活人画が始まった。オリヴィエ[・ド・ラ・マルシュ]自身も一番立派な出し物である「聖教会」の主役を演じた。彼はトルコ人の大男に引かせた象の背にすえた塔の中に鎮座していた。テーブルの上には、すばらしいデコレーションが所狭しと飾られていた。人間の背に乗った満艦飾の大帆船、木も泉も岩も聖アンドレアの像もついた牧場、妖精メルジーヌの住むリュジニャン城、かたわらに鳥撃ちのいる風車、動く野獣のいる森、そして最後にオルガンの合唱隊つきの教会があった。それはパイ料理の中に坐る二八人のオーケストラと交代に妙なる音楽を奏していた。

中世の秋』(ホイジンガ)より


[ ]内は秋津羽が記載



ええっと、イマイチ想像できないんですけど(何やらとんでもないということは分かった)。


ドミニク・ヴェラールが主催するアンサンブル・ジル・バンショワは、中世からルネサンス初期を専門とするアンサンブルである(声楽主体)。
"雉の祭典"では、ギヨーム・デュファイ、ジル・バンショワ等の曲を演奏している(但し、作者不詳の作品が多い)。柔らかく繊細かつ優美で、カップリング曲のデュファイのミサ"エッチェ・アンチッラ・ドミニ" も美しい。
同じくヴェラール主催の Ensemble Cantus Figuratus & Schola Cantorum Basiliensis によるデュファイのミサ"アヴェ・レジナ・チェロールム" (STIL 0710-SAN85)も美しいのだが、"エッチェ・アンチッラ・ドミニ"の方が私は好きだ。
問題は入手困難なこと……



このCDのことを知って、是非聴きたい!と思った(だってブルゴーニュ公の宴の再現ですよ!<歴史オタク)が、既に廃盤となっていた。2年ほど前のことだ。



Amazon Marketplaceに出品されているものは、2枚組とはいえ高い(プレミア価格?)。単品のCDも出品されているが、せっかくならデュファイのミサ曲も聴きたい。
米Amazon MarketplaceではArkivMusic(自身のサイトもある)が最安だったが、CD-Rと書いてある。廃盤になったCDのライセンスを公式に取得してCD-Rを出しているらしい(海賊盤ではない)。
CD-Rかぁ。さほど前に発売されたCDではない(2000年発売)だけに、気長に探せば中古のCDが高額でなく入手できそうな気もする。どうしよう。Virginで再発してくれないだろうか。と、悩み続けること数か月。ebayで新品が普通の値段で出品されているのを偶然発見。Buy It Nowの品で、震える指でポチッたら、カナダから新品のCDが送られてきた。ありがとう、ありがとう(感涙)。



"La Banquet Du Voeu"のCDは、これまでにVirginから3度発売されているようだ(海外)。
1度(3度目)は、上述の Dufay の Missa "Ecce ancilla Domini" とのカップリングCD。前2回は下記のCD。


Virgin Veritas (1枚) (VC 7 59043 2)



Amazon(日本)  Amazon(米)  
Amazon(米)  
Amazon(UK)




Virgin Veritas×2 (2枚組) (VC 45337 ?)
"Le Manuscript du Puy"とのカップリング



Amazon(日本)  Amazon(米)
  Amazon(UK)



また、Virgin Japanから、日本盤CDが『中世の秋』というタイトルで発売されていた(VJCC-23097)が、廃盤になっている。もしかすると、図書館によっては置いてあるかもしれない。




Dufay: Missa "Ecce ancilla Domini"(ミサ"エッチェ・アンチッラ・ドミニ")も、単品で発売されていたが、現在廃盤
(Virgin Veritas, VC 5 45050 2)


Amazon(日本)  
Amazon(米)  
Amazon(UK)







◆ アンサンブル・ジル・バンショワらのブルゴーニュ楽派の演奏 ◆




Guillaume Dufay / Guilles Binchois: Ballades, Rondeaux, Lamentationicon

デュファイ&ジル・バンショワ: バラード、ロンドー、哀歌集


アンサンブル・ジル・バンショワ
ドミニク・ヴェラール(指揮)
(Harmonic Records H/CD 8719)


HMVicon



『200CD 古楽への招待』第一推薦盤(ブルゴーニュ・シャンソン)


一時活動停止中だった(倒産したという噂もあった)仏Harmonic RecordsのCD。購入し損ねて探していた。HMVのリストに見つけたが「入手困難」とのことで、駄目元で注文したら入手できた!嬉しい。
注:1年半前の話。これを書いている現在、HMVで「在庫あり」になっています!おすすめ!





Dufay: Missa "Ave Regina Chelorum"icon(ミサ"アヴェ・レジナ・チェロールム")


Ensemble Cantus Figuratus / Schola Cantorum Basiliensis (アンサンブル・カントゥス・フィグラートゥス / スコラ・カントルム・バシリエンシス)
ドミニク・ヴェラール(指揮)
(STIL 0710-SAN85)
現在廃盤


HMVicon  Amazon(日本)


STILレーベル(スウェーデン)のCDは、一時期入手が非常に困難だったらしく、現在も扱っているweb shopは少ない。取り寄せに時間がかかるのを覚悟してHMVに注文したのだけれど、あっさり届いて拍子抜けした覚えがある(2年近く前の話。たまたまタイミングが良かったのかも)。
今確認したら廃盤になっていますね……





Copyright(C)since2005 白い猪亭


ハルモニアムンディ50周年記念ボックス

昨年から古楽CDをちょくちょく買うようになったのだが、年明けにとうとう大物を購入してしまった。


Harmonia Mundi 50: The Fiftieth Anniversary Boxed Set

29枚、50作品。紙ジャケ仕様のBOXセット。解説のCD-ROMつき(英語)。
BOXに「音楽ひとすじ五十年」とか書いてあるのが、ちょっと微笑ましい。



Tower:曲目紹介あり。この記事を書いている時点で在庫あり 品切

Amazon(日本):試聴できます。新品品切

HMVicon:品切だが、曲目紹介あり

Amazon(米)

Amazon(UK)



このBOXのことは以前から知っていたのだが、枚数の多さに尻ごみしていた。でも内容を見ると、気になるCDや、買おうかどうしようか迷っていたCDが結構ある。



[CD4] フォークソング集/アルフレッド・デラー&マーク・デラー
[CD7-CD9] バッハ:マタイ受難曲(全曲) (録音:1984年)/ヘレヴェッヘ(指揮)
[CD9] バッハ:音楽のささげものBWV1079/モロニー(Cem)、スィー(Fl)、ハロウェイ(Vn)、リンデン(Vc)、クック(Cem)
[CD14] ビーバー:ロザリオのソナタ/アンドルー・マンゼ(Vn)、リチャード・エガー(Cem)
などなど(ビーバー:ロザリオのソナタは抜粋だが)



聴いたことがなく、聴きたいと思っていた団体や歌手もたくさん。
アノニマス4、フレットワーク、クレマンシック・コンソート、アンドレアス・ショル……
アンサンブル・オルガヌム、ウェルガス・アンサンンブル、ベルリン古楽アカデミーあたりは聴いたことあるけど、他の作品も聴いてみたいなあ。うーん。
でも、古楽以外も入ってるんだよなー。CD20までで良いのだけど。それに、歌劇にはあまり興味ないし……



しばらくグルグルと悩んでいたのだが、偶然UKのshopで安く売られているのを見つけてしまった(内容と枚数を考えると国内のshopでも十分安いと思うが、更に安かった)
古楽以外もあるけど、こんな機会でもなければ聴かないだろうから良いかもしれない。歌劇も自分ではなかなか買わないだろうし。1日1枚聴けば1か月で聴き終わる筈!<乱暴な計算(汗)
……自分がクラシックのBOXセットを買うなんて、1年前には想像もしていなかったよ。



結果としては大正解だった
数枚聴いただけで十分元が取れたと思ったのだが、その後も素晴らしい&好きな演奏のCDが何枚もあった。古楽に興味を持ち始めて早い時期に、このようなBOXに出会えたのは幸運だと思う。微妙に売れ筋を外した選曲が多いような気もしないではないのだが(笑)





で、今度はこんなものが……




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ドイツ・ハルモニア・ムンディ(DHM)50周年記念ボックス(50CD)



1回のみ限定で再発するそうです。6月中旬過ぎに発売。予約受付中♪


HMV
icon:曲目紹介あり→発売前に完売!→予約受付中

Tower:曲目紹介あり
→Towerも完売!(4/21時点)→予約受付中

Amazon(日本)

Amazon(米)


2008年4月22日発売→6月中旬過ぎに再発!

古楽のみ50CDのセット
ただし「1960年~1970年初頭にかけては古楽復興過渡期のため、正確なピリオド楽器を使用していない録音が一部ございます」とのこと


50枚!「激安!」やら「驚きの超破格」やら書かれていて、確かに凄ーく安い。1枚100円ちょっと。
どどどどど、どうするよ、どうするよ、自分。数分間悩んだものの、とりあえず予約するのは止めにした。でも買っちゃいそうな気がするー
上のHarmonia Mundi (France)のBOXと比べると、そそられる作品は少ないのだが、そのうち買おうと思っていたものもあるんだよなー



追記 (2008.4.17):結局Towerで予約しました(汗)→4.20に到着


気になるもの

[Disk3] バッハ:ゴルトベルク変奏曲 グスタフ・レオンハルト(cemb) 1976年(3回目の録音)

[Disk4] バッハ:音楽の捧げ物 シギスヴァルト・クイケン(Vn) バルトルド・クイケン(Fl-tr) ヴィーラント・クイケン(gamb) ロベール・コーネン(cemb)

[Disk9~10] バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲 鈴木 秀美 (Vc&6番はチェロ・ピッコロ) 1995年(1回目の録音)

[Disk31~32] モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り』(全曲) コンラート・ユングヘーネル(指揮&リュート) カントゥス・ケルン コンチェルト・パラティーノ

[Disk34] パレストリーナ宗教合唱作品集 アンサンブル・ジル・バンショワ コルマー少年合唱団 バーゼル・スコラ・カントゥルム

[Disk37] 無秩序の喜び~17世紀英国の2声部のコンソート ペドロ・メメルスドルフ(Bfl) アンドレアス・シュタイアー(cemb)
など



プロ・カンツォーネ・アンティクァやコレギウム・アウレウムも、古いけど聴いてみたい……



Copyright(C)since2005 白い猪亭


『The Service of Venus and Mars』 ガーター騎士団の音楽

Gothic Voices(ゴシック・ヴォイセズ)のCD 『The Service of Venus and Mars: Music for the Knights of the Garter, 1340-1440(ヴィーナスとマルスの礼拝 / ヴィーナスとマルスに仕えて)』



エドワード三世からヘンリー五世に至る、14-15世紀イングランド(百年戦争の頃)の音楽。
1988年グラモフォン・アウォード(アーリー・ミュージック部門)受賞作。『200CD 古楽への招待』推薦盤。
美しい歌声が堪能できる。




The Service of Venus and Mars
The Service of Venus and Mars: Music for the Knights of the Garter (Special Limited Edition)
Service of Venus & Mars

The Service of Venus and Mars

Gothic Voices
Christopher Page(指揮)

(Hyperion: CDA66238)
(Hyperion: GAW21238)
(Helios: CDH55290)


Amazon  HMV
icon


Gothic Voices & Christopher Page - The Service of Venus & Mars ←クリックするとiTunesが起動し、iTunes Storeでアルバムが見れます(iTunesを御使用の方) 試聴できます(一曲当たり30秒)


録音:聖ユダ教会(St. Jude's Church, London), 1986年10月
全16曲 49' 44"
2007.7月現在 廃盤 (但し、このCDを含むBoxセットあり)
2010年再販されました!(Heliosレーベルから廉価版で再販)。


CDのジャケットの絵は、中世の彩飾写本(MS B. 1.17 ケンブリッジ大トリニティ・カレッジ図書館)からとられたもので、国王(ヘンリー五世?)のミサの様子。



このCDを含んだグラモフォン・アウォード受賞作3作品のボックス・セットも出ており、こちらは現在も普通に入手できる。3枚とも揃えたい場合はボックス・セットの方が手軽かつお得。


Gothic Voices: Gramophone Award Winners Collection (CDS44251/3)
[ Amazon | HMV
icon ]
Gothic Voices: Gramophone Award Winners Collection



・ Disk1: A Feather on the Breath of God (セクエンスと賛歌) [ Amazon | HMV
icon ]

・ Disk2: The Service of Venus and Mars (ヴィーナスとマルスの礼拝)

・ Disk3:  A Song for Francesca(フランチェスカに捧げる歌)  Gothic Voices & Christopher Page - Song for Francesca [ Amazon | HMV
icon ]



それぞれ、1983年、1988年、1989年のグラモフォン・アウォード受賞作(アーリー・ミュージック部門)。



【Link】



The Service of Venus and Mars: Hyperion
RecordsのCD紹介ページ。試聴できる。



Artist Page - Gothic Voices: Hyperion RecordsのGothic
Voices紹介ページ。試聴できる。



Gothic
Voices公式サイト
:Recordingsのページで試聴できる。"The Service of Venus and
Mars"収録曲では"Sanctus"と"The Agincourt Carol"の一部が聴ける。





Mlle Cさんにお教えいただいたCD。『ガーター騎士団の音楽』という副題のとおり「エドワード三世&ガーター騎士団がテーマ」とのこと。
エドワード三世には特別思い入れはないけれど、どんな内容なんだろうと調べてみたら、14-15世紀のイングランドの国王、王族(および貴族1名)をテーマにしているらしい。まあ、ガーター騎士団だから当然と言えば当然かもしれないが、個人個人に曲が割り振られているとは思わなかった。



  • King Edward III, Founder of the Order of the Garter (1312-77) 4曲


  • John of Gaunt, Duke of Lancaster (1340-99) 2曲

  • Thomas, Duke of Clarence (1388?-1421) 2曲

  • King Henry V (1387-1422) 4曲

  • Humphrey, Duke of Gloucester (1391-1447) and John, Duke of Bedford (1389-1435) 1曲

  • Richard Beauchamp, Earl of  Warwick (1382-1439) 1曲

  • King Henry V (1387-1422) 2曲


うわ~!聴きたい、これ。欲しいと思っていた”The Agincourt Carol(アジンコート[アジャンクール]の歌)”も入ってるし→購入決定。
どうしてヨーク公エドマンド・オブ・ラングリー が入っていないんだーと思うが(<超個人的趣味)、黒太子もリチャード二世も、さらにはヘンリー四世すら入ってないからな。仕方ない。



Gothic Voicesは、英国の古楽グループ。Gothic "Voices"の名のとおり、基本はヴォーカルのみ(ポリフォニーというのか?)。一部の楽曲が中世ハープにより演奏されている。
公式サイトを見ると、メンバーは入れ替わっているようだ。



Margaret Philpot (A)
Rogers Covey-Crump, John Mark Ainsley, Leigh Nixon (T)
Peter Harvey, Colin Mason (Br)
Andrew Lawrence-King (harp)



Christopher Page (director)



このCD、1988年のグラモフォン・アウォード(アーリー・ミュージック―古楽―部門)を受賞したそうで……どうしてそんなCDが入手困難になるんだ?と思いつつ、あちこち検索していたのだが。
あれ?日本のAmazonに在庫がある!1点だけ。2003年の“Special Limited Edition” (紙製のスリップ・ケース付きだが、中身はおそらく1987年の通常盤と違わないと思う)。米Amazonにも英AmazonにもMarketplaceへの出品しかなかったのに(当然日本Amazonにもないと思って調べてなかった)。前回の教訓を生かして、速攻でポチッ。……Mlle Cさん、抜け駆けしました。すみませんm(__)m でも、もう入手済みかな?



*これを書いている時点で、古楽CDを扱う国内のショップGiovanniさんのリストに載っています(通常盤?)。在庫リストを確認するには、左のメニューの「CD在庫情報」をクリックして検索してください。
ヴィーナスとマルスの礼拝 または Music for the knight of the Garter で御検索ください。



HMV(日本)のリストにも載っていますが、Mlle Cさんによると2007年6月の時点で”入手困難”(でずっと取り寄せ中?)だそうです。
2010年、廉価版で再販されました!



Copyright(C)since2005 白い猪亭


『The Whyte Rose』 シャルル突進公時代の音楽

Ferrara Ensemble (フェラーラ・アンサンブル)のCD 『The Whyte Rose白薔薇)』―副題に Poétique anglo-bourguignonne au temps de Charles le
Téméraire (シャルル突進公時代のイングランド-ブルゴーニュの詩)とある。



両国の滅びに向かう直前の煌めきが感じられる。




The Whyte Rose
The Whyte Rose

Ferrara Ensemble

Crawford Young(指揮)

(Arcana : A301)

>>Amazon(UK): 一部試聴できます

>>Amazon(米)The Whyte Rose

>>Amazon(日本)The Whyte Rose

録音:L'église S. Germanus de Seewen, Soleure, Switzerland, 1997年1月

全17曲 66' 20"

2007.6月現在 廃盤



数年前から気になっていたCD。紆余曲折を経て、1ヶ月程前に国内のshop(通販)でようやく入手できた♪ 満足。
入手の経緯はこちら▽



デジパック仕様で、ブックレットにはフランス語、英語、イタリア語、ドイツ語による短い解説と、歌詞(オリジナル言語とその各国語訳)が掲載されている。



Ferrara Ensemble は、中世末期から初期ルネサンスのヨーロッパの音楽を演奏しているグループで、スイスのバーゼルを拠点に活動しているらしい。公式サイトはないようだが、メンバーの写真を見つけた(Cleveland Museum of Art のサイト)。と思ったら、CDジャケットの内側に載っている写真と同じものだな、これ。



Lena Susanne Norin (A)
Kathleen Dineen (S, harp)
Eric Mentzel (T)
Stephen Grant (Br)
Karl Heinz Schickhaus (dolce melos)
Randall Cook (viola d'arco, rebec)
Marion Fourquier (harp)
Crawford Young (lute)



Crawford Young (director)



【Link】



ブルゴーニュに咲いた白薔薇: Mlle Cさんの Le Journal de La Princesse frivole



白薔薇 ― The Whyte Rose: stellaceliさんの Signals from Heaven - Night Signal





ブルゴーニュ楽派やらフランドル楽派やらについては、私はさっぱり分からないので、ここには時代背景について書いておこうと思う。



タイトルの"The Whyte Rose(白薔薇)"は、ヨーク家の徽章。ヨーク家、および、ブルゴーニュ公国に嫁したリチャード三世の姉(エドワード四世の妹)マーガレット・オブ・ヨーク(1446-1503)を指している。
ジャケットの絵は、マーガレットの義理の娘、ブルゴーニュ女公マリー(1457-1482, ブルゴーニュ公シャルル・"ル・テメレール”と前妃イザベルの娘)。良く知られている下の肖像画とは違うもの。




シャルル・ル・テメレール Charles le Téméraire , c.1460
マリー・ド・ブルゴーニュ Marie de Bourgogne , c.1490
マーガレット・オブ・ヨーク Margaret of York , c.1477


左:シャルル・"ル・テメレール"(突進公) (1433-1477)
Rogier van der Weyden (c.1399-1464)作, c.1460 (ベルリン美術館 Staatliche Museen zu Berlin 収蔵)


中:マリー・ド・ブルゴーニュ (1457-1482)
Michael Pacher (c.1430-1498)作, c.1490 (Heinz Kisters Collection, Kreuzlingen)


右:マーガレット・オブ・ヨーク (1446-1503)
c.1477 (ルーヴル美術館 収蔵)



1468年、ブルゴーニュ公シャルル・"ル・テメレール"(突進公)(1433-1477)は、イングランド王エドワード四世の妹マーガレット・オブ・ヨークと結婚した。シャルルにとっては3度目の結婚である。2人目の妃イザベル・ド・ブルボンは、1465年に当時8歳の一人娘マリーを残し死去していた。
シャルルとマーガレットの結婚式後にブルージュで10日間にわたって行われた祝典は華麗を極め、15世紀最大の結婚式と称されるほどであったという。
ブルゴーニュ公家は、そもそもはフランス王家(ヴァロア家)の分家だが、当時のブルゴーニュ公国は本家のフランスを凌ぐ豊かさと勢力を誇っていたのだ。……その栄華は、長くは続かなかったのであるが。


ブルゴーニュ公シャルルの戦死(1477年1月)により、公国は事実上瓦解する。国内の貴族達の反乱、"本家"のフランス軍の侵入―フランス王ルイ十一世は、ブルゴーニュ公領の完全併合を狙っていた。



シャルルとマーガレットの間には子はなく、残された後継者は、シャルルの年若い娘マリーのみ。当時、マリーは20歳になる直前、未亡人となった公妃マーガレットは30歳だった。
男系男子相続人を欠くことを理由として、ルイ十一世は、ブルゴーニュ公領はフランス王領になると主張。更に、マリーと、自身の王太子シャルル(後のシャルル八世―当時、イングランド王女エリザベス・オブ・ヨークと婚約していたのだが)との婚約を提案し、同時に、婚約の保証としてブルゴーニュ公領の一部のフランスへの譲渡を要求した。
マーガレットは兄のエドワード四世に支援を求めるが、イングランドからの助力は得られなかった。



フランス軍の侵入が続く中、マーガレットとマリーは、かねてマリーが婚約していたハプスブルク家のマクシミリアン(1459-1519, 後の神聖ローマ皇帝マクシミリアン一世)との結婚交渉を進める。マリーとマクシミリアンは同年8月に結婚し、ブルゴーニュ公(女公)の称号と領土の一部(ネーデルラント)は保たれた。この後、ネーデルラントはハプスブルク家の所領として受け継がれていくこととなる。


当時の王公の例に漏れず、マリーとマクシミリアンの結婚は政略結婚であったが、夫婦仲は大変睦まじかったと伝えられる。二人の間には2男1女が生まれた(次男は夭折)。しかし、1482年、女公マリーは落馬事故が元で25歳の若さで死去し、幼い2人の子が残された。
遺児2人―フィリップ(フィリップ美公, 3歳)とマルグリット(2歳)―の養育は、母方の義祖母マーガレットにゆだねられた。もっとも、マルグリット(義祖母マーガレット・オブ・ヨークにちなんで名付けられた)は、翌年にはフランス王太子(後のシャルル八世)と婚約させられ、フランス宮廷に送られることとなるのだが。



一方、マーガレットの故国イングランドも、まもなく混乱に陥った。1483年にはエドワード四世(マーガレットの兄)が病死し、エドワード五世の即位と廃位を経て、リチャード三世(マーガレットの弟)が即位。しかし、その2年後にはリチャード三世が戦死し、ヨーク朝は崩壊する。それは広義のプランタジネット朝の終焉でもあった。ブルゴーニュ女公マリーの死後3年半足らずのことである。
マーガレットはヨーク派残党の支援を続けるが、ヨーク家復興は果たせずに終わる。



このCD、再販になったことを以前Mlle Cさんにお教えいただき(ブルゴーニュに咲いた白薔薇)、HMVに注文した(昨年9月)。が、既に遅く、入荷待ち状態。まあ、そのうち入荷するだろうと軽く考えて放っておいたら(他に欲しいCDやらDVDやらあったので)、4月中旬、ついに入手不可の連絡が来てしまった。しまった……



たしか英Amazonにもあった筈、と思って確認したら、品切れ。Marketplaceには出品されているが、ポンド高のせいもあり送料を入れると微妙に高い。むむ。仏Amazonだと送料高いよなーと思いつつ確認してみると、品切れ。むむむ。
手に入れにくいとなると途端に欲しくなるもので(^_^;) クラシックCDを扱うUKのショップ(CrotchetMDT)に注文するが、2箇所とも品切れ (T_T) 他のCD shop(英・米)も見てみるが、当然の如くない。
英AmazonのMarketplaceで買うしかないか、と思ったのだが、先月、古楽CDを扱う国内のショップGiovanniのリストに載っているのを見つけて注文してみた。すると翌日には「発送しました」と連絡が!わーい!



Giovanniさんで在庫リストを確認するには、左のメニューの「CD在庫情報」をクリックして、「白薔薇」で検索してください。ちなみに、タイトルは、
白薔薇-シャルル豪胆公の宮廷の音楽
となっています。



この度の教訓(自戒をこめて): 欲しいマイナーなCDを見つけたら、すぐに注文しよう(高額でない限り)。すぐ!直ちに!"3点買うと25%オフ"とかに惑わされて悩むな!……特に古楽系は要注意かなー。



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