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英国史上まれに見る極悪人として名高いリチャード三世の真の人物像を探ることを目的としています。
シェイクスピアの描いたリチャード三世以外のリチャード三世像があることを、一人でも多くの方に知っていただければ幸いです。
2012年9月12日、レスターのグレイフライヤーズ修道院跡からリチャード三世の遺骨が発掘されました!(2013年2月4日に調査結果が発表されました)

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3代ヨーク公リチャード・プランタジネットの肖像

3代ヨーク公リチャード・プランタジネット Richard Plantagenet, 3rd Duke of York (1411-1460)



エドワード四世およびリチャード三世の父、3代ヨーク公の肖像画は、ほとんどみかけない。存命中や死後まもなくの肖像画は、おそらく現存していないのではなかろうか。



3代ヨーク公リチャード Richard, Duke of York



最もよく見かけるのが左の肖像画だが、出典が分からない。おそらく後世の本の挿絵ではないかと思うのだが。
どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、お教えいただけますと幸いです。



Hulton Archive (Getty Images) でもこの画像を見ることができるが、つけられているキャプションが変だ。
"Circa 1450, Richard (Plantagenet) 3rd Duke of York (1411 - 1460), brother of Edward V."とあるが、兄弟の筈がない。祖父だよ、祖父。ヨーク公違いです。こうなると Circa 1450 というのも怪しい。



私の知っている肖像画はもう一つ。

ナショナル・ポートレート・ギャラリー所蔵のエッチング
1792年の作品。



その他、Nash Ford Picture Library のサイトで4つの画像を見ることができる(うち2つはステンドグラスの一部)。

Richard Plantagenet (1411-1460) - Duke of York 1425-1460



左から2つ目の画像(ステンドグラス)は、St Laurence Church, Ludlow のもの。身廊(Nave)の  West Window の一部(左下)である。ヴィクトリア朝につくられたもの。English Monarchs のサイトでヨーク公の全体像を見ることができる。





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リチャード三世の肖像 4

リチャード三世の肖像 1 > 肖像 2 > 肖像 3 > 肖像 4|番外1番外2



昨日はリチャード三世の558回目の誕生日でした!陛下、おめでとうございました。



実は、昨日、この記事を用意してUPしたつもりが、UPしていませんでした……何やってんだ、私。
そして、最近 Kindle で遊ぶ(読書するではない)のにかまけて、先月はリチャード三世関連の記事を全く書いていませんでした。反省。



今回は、リチャード三世の肖像画(4点)。目新しいものではないけれど……






リチャード三世 Richard III


◇ プライベート・コレクション


16世紀の作品(c.1575)。

ノッティンガムシャーのニューステッド・アベイ(詩人のバイロンの邸宅として知られている)の所蔵だったが、1921年に売却された。
他の多くの作品同様、15世紀末の作品の模写と考えられる。



リチャード三世 Richard III


◇ プライベート・コレクション→デンバー美術館所蔵


c.1580-c.1610。

Weston の Ralph Sheldon (1537-1613) の依頼により製作されたと考えられている。彼は、ボズワースの戦でリチャード三世のために戦った William Sheldon の子孫である。ウォーリックシャーの Weston Park を訪れた George Vertue(1737年)と Horace Walpole(1738年)がこの作品について記録している。



Ralph Sheldon の来孫(曽孫の孫)である William Sheldon (-1780) に相続されたが、彼の死後、1781年に売却された。一時、3代 Conyngham 侯爵 George Conyngham (1825-1882) が所有していたが、1908年にクリスティーズで売却された。



現在は、Denver Art Museum(米)に収蔵されている模様(Berger Collection)。



リチャード三世 Richard III


◇ Syon House 所蔵


c.1600-c.1620。
Syon House は、ノーサンバランド公の所有するSyon Park 内の邸宅である。



◇ プライベート・コレクション 詳細不明


Portrait of King Richard III


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チャード三世の肖像 1
> 肖像 2 > 肖像 3
> 肖像 4|番外1番外2



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"ロンドン塔の王子達"の絵画 5

"ロンドン塔の王子達"の絵画 1 > 絵画 2 > 絵画 3 > 絵画 4 > 絵画 5 |エドワード五世の肖像



The Princes in the Tower



"ロンドン塔の王子達"をモチーフにした絵画をまたみつけた。
ヴィクトリア朝時代の英国の画家ヘンリエッタ・ワード(Henrietta Ward; 1832-1924)による作品である。



ロンドン塔の王子達



ヘンリエッタ・ワード(Henrietta Ward)作
1861年


Rochdale Art Gallery(ロッチデイル、ランカシャー)所蔵



向かって左が弟王子のヨーク公リチャードと思われるが、彼の後ろにいる男性は誰なのだろう。気になる。



ヘンリエッタ・ワードの絵をみる>> (The Artchive Web Gallery)



ヘンリエッタ・ワードの絵をみる>> (Women's Art: 1893 World's Exposition)



ヘンリエッタ・ワードの絵をみる>> (Christie's)



"ロンドン塔の王子達"の絵画 1 > 絵画 2 > 絵画 3 > 絵画 4 > 絵画 5 |エドワード五世の肖像




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クラレンス公ジョージの肖像

クラレンス公ジョージ George, Duke of Clarence (1449-1478)



兄のエドワード四世、弟のリチャード三世の肖像画が数枚残され、比較的良く知られているのに対し、クラレンス公ジョージの肖像画はあまり知られていない。そもそも、存命中や死後まもなくの肖像画は私の知る限り存在しない。
兄弟と異なり王位に就かなかったこと、反逆罪で処刑されたことが関係している気はするが、娘のソールズベリ女伯マーガレットが父の肖像画を描かせたことはなかったのだろうか。かつて存在しても失われてしまったのだろうか。



クラレンス公ジョージ George, Duke of Clarence18世紀の作品(部分)



3世紀後に描かれたものである。知る限りでは最も古い肖像画だが、実際の容姿にどの程度似ているのだろうか。
鎧の様式は彼の存命中のものではなく、後世のスペイン様式のものらしい。正確さという点では疑問が残る。



ジョン・オブ・ゴーントの肖像画と同様に、クイーンバラ城 Queenborough Castle の歴代の城代 Constable の肖像画シリーズ(16世紀)にジョージのものが含まれている筈なのだが、情報を見つけられないでいる。ひょっとして現存しないのだろうか?




クラレンス公ジョージ George, Duke of Clarence ← 全体像はこちら



"Plantagenet Roll of the Blood Royal: The Clarence Volume"(Marquis of Ruvigny & Raineval 著)に、カラーの画像が掲載されている模様。
なお、この本は、20世紀初頭に出版された非常にディープな系図本らしい。王族―この巻の場合はクラレンス公ジョージ―の子孫のうち、執筆当時に存命だった人々の血統を網羅しようとしたようだ。





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Happy Birthday Richard! ―(珍しい)肖像画―

本日はリチャード三世の555回目の誕生日です!

振り返ってみると、王様の昨年のお誕生日に、「近いうちにレスターのことを書く」つもりでいた、ようだ……1年経っても書き終えていないとは。とりあえずは、"レスター案内"を完結させるつもりでいます。お付き合いいただけますと幸いですm(__)m

さて、今回は、リチャードの珍しい肖像画をご紹介したいと思う。

Richard III, From a Painting on Glass belonging to Trinity College, Cambridge.

Paston Letters (パストン家書簡集) 挿絵

Paston letters : Original Letters, Written during the Reigns of Henry VI, Edward IV, and Richard III (1859) より
(Link先はGoogle Book Searchの該当ページ)

1840年(Charles Knight, London)および1859年(H. G. Bohn, London)発行の書籍に、この挿絵がある。

RICHARD III.
From a Painting on Glass belonging to Trinity College, Cambridge.

というキャプションがついている。



この絵を偶然みつけた時は、小躍りして喜んだ。
な、何だか、美少年ぽいではないか!……ひょっとしてエドワード五世と混同しているのではないか、という疑いをとっさに抱いてしまったのだが、鎧をつけてるからエドワード五世ということはないだろう。それでも、誰か別人と間違っているのではないか、という疑いは捨てきれないのだが。えーと、例えばリチャード二世とか。
ナショナル・ポートレート・ギャラリーの肖像画の劣化コピーとしか思えない絵は良く見かけるが、こういうのは初めてだ。

このガラス絵、実物がまだあるならば画像が見たいと思って探したのだが、さっぱり分からない。Trinity
College のどこにあったのか、いつ頃のものなのか、そもそも現存するのか。

ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジは、1546年に、ヘンリー八世により、ケンブリッジ大学の学寮の一つとして建てられた。ヘンリー八世の建てたカレッジにリチャード三世の絵が飾られていたのは不思議な気もするが、この挿絵の載っている版が出版されたのは、19世紀半ばであるから、比較的新しい絵の可能性もある。

◇ Paston Letters (パストン家書簡集) について

パストン家書簡とは、15世紀・ばら戦争下のイングランド(ノーフォーク)に暮らしたジェントリの一族(パストン家)が残した手紙・文書である。その数は膨大で、総計1000点以上にのぼる。

ジェントリ Gentry(紳士階級とか卿紳と訳されることもある)とは、物凄く単純に言うと、地主階級である。貴族 Peer ではない平民だが、平民と聞いて想像されるような庶民ではなく、準貴族とでもいうべき(下級の)支配階層であった。治安判事等の地方の行政職に就いたり、議会の庶民院を構成していたのは、彼らである。



パストン家の人々は、当時のイングランドにおいて、取り立てて重要な活躍をしたわけではないが、自分達の日常を綴った大量の書簡により、不滅の名を残すこととなった。荘園を巡る争いや訴訟問題、その他、結婚の交渉、息子の学費、買い物の指示、家族間のいさかい、といった記述の間には、見聞きした歴史上の事件の断片も記されている。
これらの書簡は、中世イングランドの社会を考える上で貴重な史料となっている。

パストン家書簡が世に知られたのは、1787年。ノーフォークのジェントリでアマチュアの歴史研究家だったジョン・フェン John Fenn が、『ヘンリー六世、エドワード四世およびリチャード三世の御代にさまざまなる貴顕の士々によって書かれた直筆書簡集』というタイトルの2巻本を出したのが最初である。もっとも、タイトルに偽りありで、書簡のほとんどは、3世代にわたるパストン家とその周囲の人々の手によるものだった。この書簡集は宮廷や文学愛好家の間で大評判になり、フェンは当時の国王ジョージ三世により、ナイトに叙された。



続いて、フェンは3巻と4巻を出版し、フェンの死後、5巻をフェンの甥が出版した。
その後、1870年代にはジェイムズ・ガードナーが3巻本を刊行(1890年代に6巻まで刊行)、1904年には同じくガードナーが新たな版を刊行した。1971~1976年にノーマン・デイヴィスが2巻本の新版を刊行し、現在はこれが標準版とされている。



第1次ばら戦争の間に、リチャード達兄弟(マーガレット、ジョージ、リチャード)は、パストン家所有の屋敷で暮らしていたことがある(母のヨーク公妃セシリィがロンドンの屋敷を借りた)。

また、Society of Antiquaries of London(ロンドン古物協会)所蔵のリチャード三世とエドワード四世の肖像画を所有していたのはパストン家である。
 リチャード三世の肖像画   エドワード四世の肖像画

【Link】 BBC - History - Paston Family Letters (英語)

《パストン家書簡に関する書籍(和書) 2点》



中世の家族―パストン家書簡で読む乱世イギリスの暮らし中世の家族―パストン家書簡で読む乱世イギリスの暮らし
(原題 A MEDIEVAL FAMILY : The Pastons of Fifteenth-Century England)


フランシス・ギース <Frances Gies>, ジョゼフ・ギース <Joseph Gies> (著)
解説:佐藤 賢一
ISBN: 4022575972; 朝日新聞社 2001年
3150円(税込) 絶版



一般の(歴史専門でない)出版社からこんな本も出ていたのか!と狂喜乱舞した1冊(知った時点で既に絶版だったが…)

中世イギリスに生きたパストン家の女性たち―同家書簡集から
中世イギリスに生きたパストン家の女性たち―同家書簡集から


社本 時子(著)
ISBN: 4422230026; 創元社 1999年
1995円(税込) 絶版




こちらも興味はあるのだが、未読
各章のタイトルは次のとおり

第1章 『パストン家書簡集』/第2章 パストン家の成立過程/第3章 気難しいアグネス/第4章 試練にたえたエリザベス/第5章 一家のヒロイン、マーガレット/第6章 初恋を貫いた長女マージョリー/第7章 パストン家に嫁いだマージョリー・ブルーズ


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