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英国史上まれに見る極悪人として名高いリチャード三世の真の人物像を探ることを目的としています。
シェイクスピアの描いたリチャード三世以外のリチャード三世像があることを、一人でも多くの方に知っていただければ幸いです。
2012年9月12日、レスターのグレイフライヤーズ修道院跡からリチャード三世の遺骨が発掘されました!(2013年2月4日に調査結果が発表されました)

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リチャード3世即位後の署名入り文書

前回はリチャード三世のグロースター公時代の署名入り文書について書いたが、今回は、昨年(2012年)オークションにかけられた別の文書について。



Christie's で、リチャード三世の即位後の署名入り文書がオークションにかけられ、2012年6月13日に109,250ポンド (168,901ドル) で落札された。当初の予想価格は10,000ポンド~15,000ポンド (16,000ドル~23,000ドル)であり、7倍以上の価格となった。
リチャードの国王としての署名入り文書がオークションに出されたのは、少なくともこの40年間でこれが初めてとのことだ。



【Link】Sale 5334, Lot 23 RICHARD III (1452-1485), king of England. Letter signed (with his monogram, 'R.R.'): Christie's のサイト(画像と解説あり)




この文書の署名には"R.R."というモノグラムが用いられている。"Ricardus Rex (King Richard)" の略である。"Westminster, 22 February" との記載があり、1484年か1485年の2月22日にウェストミンスターで書かれたと考えられる。
文書のサイズは212×293mm。羊皮紙に書かれており、裏面に封印の残りがある。



こちらの文書も土地争いに関するもので、問題になっているのはウォーリックシャー (Warwickshire) のブルックハンプトン荘園 (the Manoire of Brokhampton) である。現在の綴りでは the manor of Brookhampton となる。場所は Combrook, Warwickshire のようだ。



どうやら、荘園の所有者である Robert Dalby が、Robert Worsley of Chepyngton により荘園を占拠され、その際に怪我をさせられた、という訴えがあったらしい。文書はウォーリックシャーの治安判事宛てで、リチャードは状況を知らせ、訴えの通りならば Dalby が荘園を平穏に所有できるよう要請している。




Christie's の解説によると、John Peyto-Verney, 16th Baron Willoughby de Broke(日本語ではウィロビー・ド・ブルック男爵で良いのだろうか?)が1795年にブルックハンプトン荘園を購入した際に受け継いだと思われるとのこと。しかし、これは14代男爵の John Peyto-Verney (1738-1816) ではないだろうか。なお、15代男爵 John Peyto-Verney (1762-1820) と、16代男爵 Henry Peyto-Verney (1773-1852) は、彼の息子である。

文書の左上には、1822年11月11日に、16代男爵 Henry Peyto-Verney が William Hamper に文書を贈った旨書かれている。

その後、1960年5月16日に John F. Reed が Godspeed's Book Shop Inc. で850ドルで購入した。ボストンの Goodspeed's Book Shop(1993年に閉店した有名な古書店)のことらしい。そして、昨年、オークションにかけられ落札された。



【Link】Parishes - Kineton with Combrook | A History of the County of Warwick (British History Online):ブルックハンプトン荘園に関する記述あり




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リチャード3世の署名入り文書、オークションに

リチャード三世の埋葬場所に関して(またもや)抗議が起こっているとか、レスター大の研究者達が遺骨の見つかった駐車場(修道院跡)をもっと発掘しようと計画しているとか、他にもニュースはあるのだが、とりあえず先にこの記事をUPしなければ。



現在、リチャード三世の署名入り文書がオークションにかけられている。終了は本日(2013年4月2日)の Pacific Standard Time 午後5時。



この文書は ''R. Gloucestre'' と署名されており、リチャードがグロースター公時代のものである。米のオークションハウス Nate D. Sanders によると、文書の中でリチャードが ''Great Chamberlain (イングランド式部長官)'' ではなく、''Constable and Admyral of England (イングランド武官長および海軍司令長官)'' と称されていることから、1473年~1477年頃のものと考えられている。

*リチャードは、1471年5月に終身のイングランド式部長官(Great Chamberlain of England)に任命されたが、翌年5月にこの勅許は取り消され(代わりに兄のクラレンス公ジョージが任命された)、1478年2月に再び終身のイングランド式部長官に任ぜられた。



更に、"Pontefract, 22 April" との記載があり、1474年および1475年の4月22日にはリチャードはポンテフラクト (Pontefract) にはいなかったと考えられることから、1473年、1476年、1477年のいずれかと推測されている。




この文書には、リチャードの秘書官ジョン・ケンダル (John Kendal) が副署している。

Nate D. Sanders によると、文書の内容は、2代ウェストモーランド伯レイフ・ネヴィル(Ralph Neville, 2nd Earl of Westmorland, 1408–1484)と借地人達の土地争いに関するもので、Sir Robert Claxton, William Claxton, Richard Bainbridge 'and other of the Counsell of our right entierly beloved Cousyn Therl of Wesm[or]land' 宛てとのこと。



解説を読むと、ウェストモーランド伯と借地人達の争いというより、(ウェストモーランド伯の所領の)2グループの借地人の間の争いのようだ。一方は、William Trotter, 'ferrour' (perhaps 'smith'), Hugh Ile and others、もう一方は、 William Hunter and Robert Comyn。そして、リチャードは、ウェストモーランド伯の評議員達に宛てて、請願者達を審査し、彼らの判断で論争を解決するよう依頼している。



名前の挙げられている評議員のうち William Claxton は、ウェストモーランド伯所有のブランセペス城の城代で、問題となった土地はブランセペス (Brancepeth) の可能性がある。



文書のサイズは18×30cm程度。羊皮紙ではなく紙に書かれ、印章指輪により封蝋を施されている。リチャードのこのような署名入り文書は、1ダースも残っていないだろうとのこと。この30年間にオークションに出品されたリチャード三世の署名入り文書は、これを含めて3点のみだそうだ。
7万5000ドル(約700万円)~12万5000ドル(約1170万円)の値がつくと予想されている。

終了30時間前の時点では、ビッド(入札)は8件で、20,375ドルとなっている。



【追記 (2013.4.4)】入札は13件で、52,417ドルで落札された。予想値より大分低い価格となった。とは言っても、昨年11月の Christie's での落札価格(下記)よりは高くなっている。約5割増し。
……追記ここまで……




オークションの状況は、Nate D. Sanders のサイトで見ることができる(写真あり)↓

【Link】Lot #254: Incredibly Scarce Richard III Document Signed, Circa 1473 as Lord President of the Council of the North



なお、オークション・ハウス Christie's のサイトに同一の文書が掲載されている。

【Link】Sale 5960, Lot 47 RICHARD III (1452-1485), King of England. Signet letter close with signature as Duke of Gloucester ('R. Gloucestre')



最初は、Christie's でもビッドを受け付けているのか??と思ったのだが、なんか変
どうやら、2012年11月21日にロンドンで落札されたらしい。落札金額は21,250ポンド (33,766ドル)。どう見ても、現在 Nate D. Sanders に出されているものと同じに見える。えーと、つまり、去年の11月に落札された文書が、また売りに出されたということですか?4か月で?うーむ。



あちこち彷徨っていたら、Christie's のサイトで、昨年オークションにかけられた別の署名入り文書を見つけた。そちらは、国王になってからのもの。2012年6月13日に、109,250ポンド ($168,901) で落札とのこと。



【Link】Sale 5334, Lot 23 RICHARD III (1452-1485), king of England. Letter signed (with his monogram, 'R.R.')



【追記 (2013.4.4)】こちらの文書については別記事(リチャード3世即位後の署名入り文書)に記載。……追記ここまで……



[Link]:リチャード3世の署名入り文書、米国で競売へ (AFPBB News, 2013.3.28)





[Link]



Rare British royal's signature up for auction in US (AFP, 2013.3.28)

King Richard III's signature under the hammer (ITV News, 2013.3.29)

Richard III: 500-year-old letter signed by King valued at £82,500 (This is Leicestershire, 2013.3.29) :最近オークションで落札されたリチャード三世のコインについての記述もある

Richard III Document Signed Circa 1473 To Be Auctioned (Huffington Post, 2013.3.27) :こちらも、オークションで落札されたリチャード三世のコインについての記述あり

Richard III letter fetches £35,000 at auction (BBC Leicester, 2013.4.3)

Rare Richard III letter fetches £35,000 at auction (The Telegraph, 2013.4.3) :オークションで落札されたリチャード三世のコインについての記述あり



最終更新日:2013.4.4



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エドワード四世の遺髪を納めた指輪、展示中 (名古屋)

エドワード四世の遺髪を納めた指輪が、先月、ミキモト本店で展示された。同じ展示会が、現在名古屋で開催中である。今回の方が期間が長い。



関連記事:エドワード四世の遺髪を納めた指輪、展示中



「指輪-その饒舌なる小宇宙の物語」古代エジプトから現代まで
ミキモト公式サイト
場所:ミキモト名古屋店 名古屋市中区栄3-15-37 TEL:052-261-1808
期間:2011/6/9(木)~6/28(火) 水曜定休
時間:11:00~19:00
入場料金:無料



「世界有数の指輪コレクターである橋本貫志(かんし)氏が所蔵する約850点の指輪の中から約60点を厳選し、4つの時代(1900B.C.~A.D.1400年代/1500~1600年代/1700~1930年代/1945年~現代)に分けて展示」、「約4000年前の古代エジプトの指輪、王妃マリー・アントワネットの髪が入った指輪など歴史的なものから現代の作品まで」展示とのこと。

私は残念ながら観に行くことはできないが(遠いので)、お近くにお住まいで、御興味のある方は、是非どうぞ!なかなかない機会だと思いますので。



なお、今回展示されている指輪は『指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たち』(宝官優夫・諏訪恭一 監修 淡交社 2,100円)に掲載されている。写真が綺麗でお薦め。



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エドワード四世の遺髪を納めた指輪、展示中

以前、エドワード四世の遺髪を納めた指輪について書いた(エドワード四世の髪と、ある指輪)が、この指輪が、現在銀座ミキモト本店の展覧会で展示されているとのこと。
Blanc Sanglier のじゅりーさんからTBでお知らせいただきました。どうもありがとうございました!



[Link] エドワード4世の髪入り指輪@銀座ミキモト本店(Blanc Sanglier):じゅりーさん



「指輪-その饒舌なる小宇宙の物語」古代エジプトから現代まで

ミキモト公式サイト

場所:ミキモト本店6階・ミキモトホール 東京都中央区銀座4-5-5 TEL:03-3535-4611

期間:2011/5/13(金)~5/29(日)

時間:11:00~19:00
入場料金:無料



「世界有数の指輪コレクターである橋本貫志(かんし)氏が所蔵する約850点の指輪の中から約60点を厳選し、4つの時代(1900B.C.~A.D.1400年代/1500~1600年代/1700~1930年代/1945年~現代)に分けて展示」、「約4000年前の古代エジプトの指輪、王妃マリー・アントワネットの髪が入った指輪など歴史的なものから現代の作品まで」展示とのこと。

私は残念ながら観に行くことはできないが(遠いので)、お近くにお住まいで、御興味のある方は、是非どうぞ!なかなかない機会だと思いますので。



なお、今回展示されている指輪は『指輪88―四千年を語る小さな文化遺産たち』(宝官優夫・諏訪恭一 監修 淡交社 2,100円)に掲載されているとのこと。5/24刊行とのことだったが、すでに発売中かも。複数のネット書店で「在庫あり」表示になっている。



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早速注文した (^_^) 楽しみ~





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リチャード三世の指輪

Bridgeman Art Library のサイトで、リチャード三世のものとされる指輪の写真を見つけた。



King Richard's Ring (gold & precious stone)





金と貴石からなり、有名な肖像画の指輪にちょっと似ている。
 参考記事:リチャード三世の肖像 1



石の種類は分からないが、彫刻が施されているようだ。インタリオ(陰刻、沈み彫り)のように見える。これは印章指輪(signet ring)ではなかろうか。
周りのゴールドの部分にも何か刻まれている。アルファベットのような気もするが、はっきりしない。



プライベート・コレクションとのことだが、それ以上の情報はわからない。
どなたか、この指輪について何かご存じないでしょうか?





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秋津羽

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