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英国史上まれに見る極悪人として名高いリチャード三世の真の人物像を探ることを目的としています。
シェイクスピアの描いたリチャード三世以外のリチャード三世像があることを、一人でも多くの方に知っていただければ幸いです。
2012年9月12日、レスターのグレイフライヤーズ修道院跡からリチャード三世の遺骨が発掘されました!(2013年2月4日に調査結果が発表されました)

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「リチャード三世」という名のチーズ

先日、凪乃さんに、コメント欄でお教えいただいた

イギリスに行った知人の証言によると、あちらにはそのものずばり「リチャード三世」という名のチーズがあるそうです。



おお、そんなものが!と、早速調べてみたら、ウェンズリーデール(ウェンズリーデイル)・チーズだった。
ウェンズリーデイルとな~♪ 「リチャード三世」の名にふさわしいではないか。





デール dale とは谷を意味する。ただし、日本の谷とは異なり、イングランドの dale は起伏が緩やかだ。ヨークシャーには多くの dale があり、一帯がヨークシャーデールズ国立公園 Yorkshire Dales National Park に指定されている。
ヨークシャーデールズのうち、北部にある dale の一つがウェンズリーデール Wensleydale  である。そして、リチャード三世が少年時代を過ごし、後にお気に入りの居城になったミドゥラム城 Middleham Castle はウェンズリーデールにあるのだ。



ウェンズリーデールでのチーズ作りは、12世紀にシトー派の修道院が建設されたことに始まる。
1145年、シトー派の修道士達がウェンズリーデールの荒地(Fors near Aysgarth)に移住した。ブルーチーズで有名な、フランスのロックフォール Roquefort から移った者が多かったらしい。ウィリアム一世によるノルマン・コンクェスト(1066年)から80年ほど後のことだ。
1156年、彼らはウェンズリーデール東側の新しい土地に移転し、その地をジャーヴォー Jervaulx と呼んだ。これはフランス語で、英語に直すと Ure Valley となる(ウェンズリーデールに流れる川が Ure 川であることから命名)。新しい修道院は、ジャーヴォー修道院 Jervaulx Abbey と名付けられた。



修道士達は、ロックフォール・チーズと同様に、羊乳でチーズをつくり始めたが、1300年代から原料は牛乳に替えられていった。
ジャーヴォー修道院の最後の修道院長は、1536年の恩寵の巡礼の乱 (Pilgrimage of Grace)に参加し、翌年処刑された。修道院はヘンリー八世により、まもなく解散させられた。現在は廃墟となっている(私有地だが、一般に公開されている)。
 * ジャーヴォー修道院(跡)の公式サイトは、現在改装中



修道院の解散後は、付近の農場でチーズが作られるようになった。
ウェンズリーデール・チーズはもともとはブルーチーズだったが、現在の主流はホワイトチーズとのこと。


ウェンズリーデール・チーズで有名なのは、Wensleydale Creamery の製品。ウェンズリーデールのホウズ(ホーズ) Hawes という町(村?)に工場があり、観光名所となっている(Wensleydale Cheese Visitor Centre が一般に公開されている)。チーズ作りの見学もできるそうだ。



この工場は、VisitBritain のヨークシャーの旅のプランでも紹介されている。


市場町ホーズに位置するウェンズリーデール乳製品製造所では、賞を獲得した各種のチーズ――ぽろぽろと砕けるタイプの白いウェンズリーデールチーズ、なめらかなチーズ、硬いチーズ、青かびチーズなど、各種のチーズの試食ができます。ウェンズリーデールチーズは、シトー修道会の修道士たちが1150年にこの谷に定住し、ホーズから4マイルの場所に修道院を設立したとき以来、作り続けられています。



ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー一時は倒産の危機に陥るほど経営状態が悪化したそうだが、クレイ・アニメの「ウォレスとグルミット」のウォレスの大好物がウェンズリーデール・チーズ、という設定で、国内外で一気に知名度アップ。人気が出たらしい。めでたし。



ちなみに、
「ウォレスとグルミット」の第一作は『チーズ・ホリデー(The Grand Day Out)』。ロケットを作って月にチーズを取りに行く話。月はチーズでできているそうな……
このアニメ・シリーズは全部好きだ。グルミット可愛い。健気。『ウォレスとグルミット、危機一髪!(A Close Shave)』に出た羊のショーンもめちゃくちゃ可愛い。飼うとしたら大変だけど。そして動物たちが全くしゃべらないのがツボだ。



【Link】





さて、前置きが非常に(異常に)長くなったが、問題の「リチャード三世 King Richard III」チーズの生産者や農場のサイトは見つからなかった(サイトはないようだ)。代わりに、チーズを扱っているshop等をいくつか見つけた。



どうやら、小さな農場で作られているチーズで、割と新しい製品らしい。作っているのは、Newton-le-Willows, Bedale にある Fortmayne Farm の Suzanne Stirke さん。戦前の伝統的な方法で作っているそうだ。"mild, lemony"とか"especially moist and creamy"とか"creamier than other wensleydales with a subtle, milky flavour"とか書かれている。"crumbly with an open texture"とのことで、「ぽろぽろと砕けるタイプ」のチーズなのだろう。でもクリーミーなのね。何となく想像できるような、できないような(苦笑)。
いずれにしても、日本で入手するのは難しいだろう。残念。



* Richard III Cheese (Teesdale Trencherman内):写真あり(ワックスに覆われた状態)

A moist creamy Wensleydale waxed. Extremely popular since its introduction a few years ago.



* Cheese Place Online:下1/4位に記載

Produced by Suzanne Stirke on a single farm (Fortmayne Farm in Newton-le-Willows, Bedale). Made to a traditional Wensleydale recipe, this cheese is mild, lemony and crumbly with an open texture.



* King Richard III (The Cheeseboard内):写真あり


Made by Suzanne Stirke on Fortmayne Farm in Newton-le-Willows, Bedale.

Made to a traditional Wensleydale recipe, this cheese is creamier than other wensleydales with a subtle, milky flavour.



* Dales Festival of Food and Drink, Yorkshire Dales:最初が Fortmayne Farm Dairyの紹介

Traditionally produced Wensleydale cheeses made to pre-war farmhouse recipes including the King Richard III Wensleydale - especially moist and creamy.


Copyright(C)since2005 白い猪亭


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「ボズワースの戦」という名のワイン

偶然見つけてしまった。
以前、Mlle C さんのブログで、ブルゴーニュ女公マリーの名を冠したビールがあるのを知ったが、Battle of Bosworth などというお酒(ワイン)があるとは思わなかったよ。



オーストラリアは McLaren Vale のオーガニックワインである。何故、オーストラリアでボズワース?と疑問に思ったが、ボズワースさん家のワインだからであった。ひょっとして先祖がボズワースの戦で戦ったのか?とか、妄想をふくらませてしまったじゃないか (^_^;) ボズワースさん一家は、1840年代末からブドウ作りをしているとのこと。





The White Boar: 白ワイン。猪マークはない。惜しい!<何が
The War of the Rosé: ロゼワイン。本来なら The Wars of the Roses と複数形になるところだが、ロゼ(Rosé)だから単数形にしたのでしょう。こちらも薔薇の絵などはなし。



日本では扱っているところはないかもしれない。



公式サイト: Battle of Bosworth Wines - Mclaren Vale





追記(2008.5.8):オーストラリアの「LifeStyle FOOD」というTV番組でのインタビューを見つけた(2008年3月の放送)




ちなみに、ブルゴーニュ女公マリーのビールはこちら▽



Duchesse de Bourgogne(ドゥシェス・ド・ブルゴーニュ)



ベルギー・西フランドルのヴェルハーゲ醸造所(Brouwerij Verhaege)のビール
  >>
ヴェルハーゲ醸造所について



ラベルが素敵。フルーティな味らしいです(私は飲んだことないので…)



神聖ローマ皇帝カール五世(ブルゴーニュ女公マリーの孫)のビールはこちら▽



Gouden Carolus(グーデン・カロルス・クラシック)




Gouden Carolus Ambrio(グーデン・カロルス・アンブリオ)





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