このサイトは

英国史上まれに見る極悪人として名高いリチャード三世の真の人物像を探ることを目的としています。
シェイクスピアの描いたリチャード三世以外のリチャード三世像があることを、一人でも多くの方に知っていただければ幸いです。
2012年9月12日、レスターのグレイフライヤーズ修道院跡からリチャード三世の遺骨が発掘されました!(2013年2月4日に調査結果が発表されました)

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クロスビー・ホール 2

クロスビー・ホール1 > 2 ]



◇クロスビー・ホールの場所 (blogzinemap)



  • 元の位置
    Crosby Square, City of London, Greater London, EC2, UK


  • 現在の位置(1910年以降) ←住所や各種記事等から類推すると、おそらくここ
    Cheyne Walk, Kensington and Chelsea, Greater London, SW3, UK


現在のCrosby Square (Bishopsgate近く)付近の写真 : The First Walk through Shakespeare's London in 2006 より (愛媛大学法文学部人文学科欧米文化講座 イギリス文学論 助教授 井上 彰氏のサイト)
 シェイクスピア時代のロンドンのヴァーチャル・ツアー。楽しいです。





◇移築前のクロスビー・ホールの絵





◇移築前のクロスビー・ホールの写真





◇移築後のクロスビー・ホールの写真(改装前)





◇現在(改装後)のクロスビー・ホールの写真





クロスビー・ホール1 > 2 ]



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クロスビー・ホール 1 Crosby Hall

[ クロスビー・ホール1 >



Crosby Hall (ロンドン)



かつて、リカーディアンの“聖地”のひとつだった場所。『時の娘』を読んで、是非行きたいと思ったが、もはやかなわぬ夢となってしまった。



15世紀後半、ロンドンの成功せる商人サー・ジョン・クロスビー(1410-1476)が、ビショップスゲイト Bishopsgate のあたりに邸宅を建てた。1466年に建築開始、1470年に完成した。
この邸宅はクロスビー・プレイス Crosby Place と呼ばれ、当時のロンドンで最も大きく壮麗な屋敷だったらしい。その大広間がクロスビー・ホールである。
屋敷自体は火災等により失われたのだが、大広間であるクロスビー・ホールは、改修されながら生き延び、20世紀初頭にチェルシー・エンバンクメント  Chelsea Embankment 沿いに移築された。



リチャード三世は、グロースター公時代にクロスビー・プレイスを借り、この邸宅に住んでいたことがある。





エドワード四世の没後、エドワード五世と共にロンドンに入ったリチャードは、当初はヨーク家のロンドンの居城であるベイナード城(1666年のロンドン大火で消失)に、その後、クロスビー・プレイスに滞在している。評議会(Council)の一部はここで開催された。



なお、シェイクスピアの『リチャード三世』にも、"Crosby Place"もしくは"Crosby House"が登場する。第1幕第2場と第3場、そして第3幕第1場の計3箇所だが、第1幕の時点(史実の出来事とあわせると1971-1978年に相当)では、実際はリチャードはクロスビー・プレイスを使用してはいなかったと思われる。



クロスビー・ホールは、リカーディアンの間での“名所”となり、以前はリチャード三世協会 Richard III Society の会合等にも使用されていた。
時の娘』ではキャラダイン青年が、『リチャード三世「殺人」事件』では主人公ジャクリーンがここを訪ねたことになっている(建物についての具体的な記述はない)。



クロスビー・ホールが移築された場所は、世界中のリカーディアンの怒りを買う(笑)『リチャード三世史』の作者とされるトマス・モアの菜園があったところである(その隣に住居があったらしい)。ある意味皮肉なめぐりあわせとも言えるが、今となっては、さして重大なこととは思われない。



なぜならば、15年ほど前に、ある実業家(富豪である)がクロスビー・ホールを購入し、こともあろうに「テューダー様式」に改装してしまったからである。



テューダー朝以後、クロスビー・プレイスは、その時々により、市長が所有したり、外国の大使が住んだり、個人の所有になったりしていたようだ。
トマス・モアが所有していたこともあり、「ユートピア」と「リチャード三世史」はここで書かれた、という説がある(但し、所有していただけで住んではいなかったという説もある)。
その他、キャサリン・オブ・アラゴン(ヘンリー八世の最初の妃)がイングランドに来た時に、ここで暮らしたことがあるという話も読んだことがある(RSAのPress Releaseに書かれていたから本当だろうか)。



1666年のロンドン大火はこの地に及ばず、クロスビー・プレイスは無傷で生き延びたが、その後まもなく、チャールズ二世治世(1660-1685)に、火事で部分的に消失した。だが、この時も、大広間(クロスビー・ホール)は無事だった。
その後、クロスビー・ホールは、改修されながら、長老教会の集会所や、東インド会社の倉庫などに使われた。19世紀前半に寄付金により修復され、Literary and Scientific Institution(文芸科学協会?)に使用されたが、19世紀末にはレストランになっていた。



20世紀初頭、この土地を銀行(Chartered Bank of India, Australia, and China)が購入する。クロスビー・ホールは存続の危機に立たされたが、「シティで唯一の中世の建造物」として、保全のため、1910年にチェルシー・エンバンクメント沿いに移築された。
このとき所有していたのが"University and City Association of London"である。



第1次世界大戦中はベルギーからの難民(というとエルキュール・ポワロを連想する)のための施設として使われたりしたが、1920年代からは、"British Federation of University Women" (BFUW, 現 "British Federation of Women Graduates" = BFWG )がこの建物を使用していた。500年のリース契約を結んだとのことで、1927年から女性研究者のための寮として使われるようになったらしい。



だが、1939年、第2次世界大戦が始まると建物は閉鎖され、1941年に軍に接収された。その後、海軍婦人部隊 Wren の兵舎として使われた。
1964年になり、再びBFUWが使用することとなり、1992年まで、女性研究者の寮として使われていた。



以上、 テューダー朝以後の経緯については、Times の古い記事等を参考にした。



その後、実業家のChristopher Moran氏に売却されたわけだが、Evening Standard 紙等によると、クロスビー・ホール売却と改装の経緯は、大体次のようなものらしい。



Moran氏は、1988年に、クロスビー・ホールの不動産自由保有権を得たようだ。この時点で、BFUW(BFWG)が、残り400年程(!)のリース契約をしていた。BFWGは、1992年頃にリース契約を解約(もしくはリース権を売却)し、建物を引き払ったらしい。



Moran氏は、クロスビー・ホールの改装計画を申請。1993年、"on condition that some public access be allowed"という条件付きで、計画は Kensington council に承認された。
同年、クロスビー・ホールは改装工事のため板で囲われた。その後すったもんだあったようだが、2001年、8年振りに板囲いがはずされ、2003年に大半が完成した。
Evening Standard 紙には、総工費数千万ポンドとか、数億ポンドの価値がある、とか書かれている。Sunday Times では、2004年時点で、2,500万ポンド以上、おそらく1億ポンド程度の経費がかかっているだろうと推測されている。Daily Telegraph によると、修復部分が30%、再建部分が70%、ですべてテューダー様式とのことだ。



このMoran氏、かつて Lloyds に勤めていたが、1982年に "discreditable conduct" により免職になったと書かれている(Sunday Timesより)。現在、 Chesterlodge という企業を経営しているらしい。最近、保守党への不正献金スキャンダルのニュースに御名前が出ています……
Sunday Timesによると、スコットランドに4万5千エーカーの土地(grouse moor と書かれている)を所有している、とのこと。一般庶民の私にはとても想像つきませんわ、と思ったが、メートル法に換算すると182km²位。およそ13.5km四方のムーアとすると、まあ、物凄い土地持ちというわけでもないのかな?イマイチ想像つかないのは同じですが(笑)



最初、このニュースを知った時には激しく憤ったものだったが、今は、歴史オタク集団が別の歴史オタク富豪に敗れた(笑)という感じがしてならない。



しかし、一言、どうしても言っておきたい。皆、Tudor Hall, Tudor Hall 言うが、


クロスビー・ホールは、そもそもテューダー朝のものじゃないから!
テューダー朝が開かれる前からあるのだ。物事は正確に伝えたまえ、正確に!



【Link】



 地図や画像(絵・写真)は クロスビー・ホール 2 へ





【その他関連記事等】





[ クロスビー・ホール1 >


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Real Richard III を映画にするなら

偶然見つけた海外のリカーディアンのサイトに、狂喜したことがあった。
映画化して欲しいリチャード三世小説の、脳内キャスティングが書かれていたのである。



以下、趣味と妄想で突っ走ります。


件のページは、数ヶ月前までアクセスできたのだが、削除されてしまったようだ。その後もページ上部のキャプチャー画像が残されていたのだが、こちらも現在アクセスできなくなっている。しかし、タイムマシン(Internet Archive)で内容を見ることができる。



  • ページ上部のキャプチャー画像のArchive
    http://web.archive.org/web/20050321090605/http://www.millefiori.net/portfolio/portdesign_richard.shtml


  • 上の元ページのArchive ― かなり重く、また、掲載されていた肖像画と俳優の顔写真はほとんど見れませんhttp://web.archive.org/web/20050208224955/http://www.millefiori.net/michelle/richardiii.html


映画化して欲しい小説として挙げられていたのは、"The Sunne in Splendour"(Sharon Kay Penman 著, 1982年)。
この小説、ずいぶん前から、私の「そのうち買う本リスト」に入っているのだが、(積読状態の本が多くて)未入手である<早く買えよ、自分 ←入手済み(だが、未読)
英語圏では非常に評判が良いようで、私が見た限り、近年のリチャード三世を扱った小説を紹介する際は、この作品は必ず名前が挙げられているように思う。そして、悪い感想を見かけたことがない。かなりリカーディアン寄りの内容らしいが、歴史研究の成果を踏まえた確かな記述をしているようだ。
eileenさんのコメントによると、リチャードが「凄く良い人」で「とても面白い」小説とのことです。必ず買って読みます。



肝腎の、サイト主による脳内キャスティングだが、以下の通りだった(俳優名からImdbにリンク)





ショ、ショーン・ビーン、陽気な王様ですか!(メリー・モナークと言えばチャールズ二世のことだが、私はこの兄王のことを勝手にメリー・モナーク1号と呼んでいる)……まあ、いいか<いいのか?



で、リチャードがヴィゴ・モーテンセン……
えー、ヴィゴはとても好きですが。ですが、ヴィゴはショーンよりも半年ほど年上なんですが。リチャードは兄上と10歳も差があるんですが。ど、どうしましょう。



"The Sunne in Splendour"は未読だが、年齢や主要な出来事については、史実を曲げていないと思われる。リチャードは享年32歳、おそらく、20代から32歳までのリチャードを演じることになる筈で……
さすがに辛くないでしょうか。ヴィゴは若く見えるとはいえ。18歳のグロースター公なんか出てきた日には、どうすれば良いのか(出てくるかどうかは知らないんですが)。
って、映画化されるとも思えない作品の心配をするのはどうなのか>自分



しかし、もしも、リカーディアン視点の映画化があるなら、リチャード役を演って欲しい俳優さんがいる。デイヴィッド・ウェナム氏。
髪と眼の色はダークにしてください。



この人を初めて見たのは"指輪物語・第二部"、もとい、"The Lord of the Rings: The Two Towers"だった。
原作と全く違うファラミアだと話には聞いて覚悟していたものの、劇場版の執政家弟の描かれ方に唖然とし(黒い、黒すぎるっ!)ヴィジュアル的には無問題なのに……と歯がゆい思いをした。が、その後SEEを観たら、劇場公開版の悪印象は消えた(短いシーンなのにどうして削っちゃったかな、兄上の川流れとか)。もっとも、ある意味、映画版の原作との違いははっきりしてしまったが。 注)私、映画版LOTRも大好きです
良く考えると、二部でも三部でもSEEでも、映画版ファラミアの唐突さは相変わらずなのだが、デイジーさん(ウェナムさん)の演技でかなりごまかされた気がする←ほめてます



てっきりシリアスな役を演じる人なのかと思っていた。
『ヴァン・ヘルシング』に出ていたと知り(観てはいなかった)、ウルフマン役かと思い、でも、ポスターで見た人って顔が違ったよな?(←ウィル・ケンプです)と思って調べたら、武器オタクの生臭修道士カール役だった。またもや(別の意味で)唖然。貴公子ファラミアは何処に!(カールのこの写真はシリアスな方だが)……さらに『ムーラン・ルージュ!』の女装の脚本家オードリーの白塗りの顔を観た日には目が点になったのは言うまでもない。



注) 修道士カール役は凄く良かった。デイジーさんの演技もだが、カールというキャラクターも単なるヘタレなお笑い担当かと思ったら、実は一番役にたってるのじゃなかろうか。こんな重要な出ずっぱりの役に言及しないなんて、日本の映画配給会社って相変わらずほんとにセンスない……オードリーもいい味出してましたよ、ええ。あっという間に消えましたが。



ああ、でもこの方も四十路なんですよね。ちょっと信じ難いけれど。
半分の年齢のグロースター公演じるのは大変かも。まあ、そこは演技力と映像技術でカバーしていただいて(笑)ヴィゴが演じるよりはまだ無理がないでしょう、多分。



少し大きすぎるけど。公称では6フィート(183cm)。実際はそんなにないのでは?という噂もあるが、背中を曲げてリチャード役を演って欲しくはない(カール役は、ヒュー・ジャックマンとの身長差をつけるために、ずっと背中を曲げて演技していたらしい。想像するだに大変そう)。



「ウェナム」表記普及委員会 David Wenham氏、日本では「ウェンハム」と表記されることが多いですが、正しい発音に近いのは「ウェナム」です。cine丸の白丸さん主宰の「ウェナム」表記普及委員会 にリンクさせていただきます。
追記:白丸さんはホームページを閉鎖され、ブログ(チネマル日記)に移行なさいました。新しい「ウェナム」表記普及委員会はこちら



その他に、「史実に近いリチャード」を演じて欲しい俳優さんを考えてみたのだが、割と小柄で、細身で、できればダーク・ヘアで、演技のうまい人……というので、まず思い浮かぶのはジョニー・デップなのだが、ちょっと美形すぎる気がする。
本当は、史実の年齢にあわせて30歳前後の俳優さんがいいのだけど、思いつかない。



『二つの薔薇』のリチャードなら、カール・アーバンがいいな(あの話の年代にあわせるなら、リチャードはもっと若いのだけれど)<「指輪」から離れられない人
部下を置いて一人で敵を待ち伏せに行ってしまう若く苛烈なグロースター公を、是非演じてもらいたい。そして敵に囲まれたら、角笛 喇叭で助けを呼んで欲しい。



【Link】 Real Richard III のキャスティング (Carpe diemのpsyさん)



psyさんと私の間で(勝手に)合意に達したキャスティングは、


  • エリザベス・ウッドヴィル:二コール・キッドマン

  • ヘイスティングス卿:ケネス・ブラナー

  • "キングメーカー" ウォーリック伯:ジェフリー・ラッシュ


【関連記事】 「リチャード三世・プロジェクト」進行中(2008.8.7) Real Richard の有望株登場!!



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英国映画スキーバトン

Carpe diem のpsyさんからバトンを頂きました。
自分は"英国映画スキー"ではないのではないかと激しく疑念を抱きつつも、他ならぬpsyさんからのご指名でもありますので、頑張ってみました。
が、興に乗りすぎて止まらなくなり、趣味に突っ走ったあげく、恐ろしく長くなりました。誰か読んでくれるんでしょうか、これ。



[1] 好きな英国映画は?(3本まで回答OK)



いきなり困りました(笑)
"The Lord of the Rings"を挙げたいところだけど、これはニュージーランド映画だった。監督はニュージーランド人、ロケ地もニュージーランド。
グラナダ版"ホームズ"や、デイヴィッド・スーシェの"ポワロ"は、TVシリーズだし。じゃあBBCの"バスカヴィル家の犬"と思ったが、これもTVだって(BBCだもの)。


結局、TVで1、2度観ただけだがまた観たいなと思うものをセレクト。

1. リトル・ダンサー Billy Elliot (2000年)
リトル・ダンサー まずは、ベタなものから(笑)
主役の少年(ジェイミー・ベル)、踊りも演技も凄く良かったです。が、それ以上に父の愛情に打たれました。ベタだ、と思いつつ。
だって、あのお父ちゃん、息子の情熱と真摯さは理解できても、それ以外は良く分かっていないと思うもの。男がタイツはいて踊っても恥ずかしくない、どころか、芸術として高く評価するなどというのは、彼が数十年抱いてきた価値観とは相容れない筈。息子の才能の程度も、何故あんなに熱心なのかも、大して分かっていないと思う。
にも関わらず、あの(本人にとって)恥さらしで不面目極まりない選択をするお父ちゃん。その後の兄息子とのやりとりにもまたやられました。
>>トレイラー(予告編) (英語)
>>公式サイト(英語)
【追記 : 2006.12.17】 お兄ちゃん役(ジェイミー・ドレイヴン Jamie Draven)、『S.A.S.英国特殊部隊』の第1・第2シリーズの主役(だと思う。ヘンノの方が目立ってるけど)の俳優さんだというのを最近知った。全然気がつかなかった。
2. 死にゆく者への祈り A Prayer for the Dying (1987年)
扱っている題材が題材なので、ちょっと微妙なセレクトなんですが……でも書く(笑)
原作は、ジャック・ヒギンズの同名の小説。誤ってスクールバスを爆破したことで自責の念に駆られた元IRAメンバー、マーティン・ファロン。組織を抜け、かつての仲間と警察から追われる身となった彼は、国外脱出のための偽造パスポート入手のために殺しを引き受ける。だが、現場を神父に目撃されてしまい……
一時ジャック・ヒギンズに嵌っていたことがあり、この原作は結構好きだった。原作既読で、かつ、原作に必ずしも忠実でないにも関わらず失望を感じなかった(私にとって)稀有な作品。
欲を言えば、ファロンの元同志で親友役のリーアム・ニーソンをもう少し出してほしかった(あっという間にいなくなってしまった)。あと、ヒロインとの関係は原作のままの方が良かったと思う。
A Prayer For The Dying: DVD ミッキー・ロークがアイリッシュに見えるのかどうか私には分からないが(ああ、でも、この人アイルランド系でしたね)、この映画での、哀愁を漂わせた演技はとても良かった。『ナイン・ハーフ』(かなり話題になったが結局私は観ていない)の俳優だということを知らず、いいなーこの俳優さん、と呑気に思っていた。その後、別人のようになった顔を見て唖然とすることになる。
日本版のVHSやLD(いずれも廃盤)のジャケットは良かったが、米版DVDUK版DVDのジャケット写真(右)はちょっと嫌。何だか違う作品のようだよ。なお、日本版DVDは出ていない。
こちらのサイトで紹介されている3枚目の写真は好きだ。
>>トレイラー(予告編):MGMのサイトでトレイラー(英語)や画像が見れます
3. サハラに舞う羽根 The Four Feathers (2002年)
サハラに舞う羽根 監督はインド人だし(『エリザベス』のシェカール・カプール監督)、主役は英国人じゃないですが。
19世紀後半、英国帝国主義全盛の頃。列強による植民地支配に対し、"マフディー"を名乗るムハンマド・アフマドの下、スーダンで反乱が起こる(マフディー運動)。鎮圧のため、英国はスーダンへの派兵を決定するが、若き士官ハリーは派遣を前に除隊。彼の元には3人の仲間から「臆病者」を意味する白い羽が届けられる。そして婚約者から4枚目の羽が。
ところで、これ、評判良くないんでしょうか?監督や俳優の名前を確認しようとしてwebを検索したら、よく分からないとか、インパクトが弱いとかいう感想が圧倒的に多かったのですが(あ、でもAmazon日本の評価は、全部見ると賛否両論という感じ)。
そんなに分かりにくい話でしたっけ、これ?私、かなり面白かったんですけど……映像も演技も良かったと思う。名作とまでは思わないし、ご都合主義なところはあったけど。
>>トレイラー(予告編) (英語)
[番外] ラルフ1世はアメリカン King Ralph (1991年)
King Ralph 米映画、米国人監督ということではずしましたが、原作は英国人、脇役も皆英国人(確か)。王室の記念撮影の際の事故で全員が感電死、ようやく探した継承者はラスベガスのクラブのピアノ弾き。よくもまあ、こんな設定を(笑)。宮殿の前をグルグル回ってドライブするのが可愛かった。ピーター・オトゥールがいい味出してました。
これも日本版DVDは出ていない。VHSは廃盤だと思う。
米版DVD(リージョン1)  UK版DVD(リージョン2, PAL)



[2] 好きな英国人俳優は?(3人まで回答OK)



1. ジェレミー・ブレット



グラナダ版ホームズ以外は観ていないに等しく、グラナダ版のDVDも未購入で、全く熱心なファンとは言えないのだが、やはりこの方は特別なので。



NHKで放送されていた『シャーロック・ホームズの冒険』(グラナダ版)を観て、「わあ、ホームズだ!」と思った。グラナダ版ホームズは、人物造形(ホームズ以外も)といい、緻密なセットといい、時代考証の確かさといい、正典(原作)の世界が立ち現れたようで感激した。あのテーマ曲を聴くと今でもわくわくする(←パブロフの犬状態)。ワトスンの描き方も良かった。
ジェレミー・ホームズを超えるホームズは、もう数十年は出てこないだろうと本気で思っている。シドニー・パジェットの挿絵にそっくりか、というと、必ずしもそうとは言い切れないのだが。



1995年9月、心不全のため61歳で死去。……亡くなってもう11年も経ったんだなあ。
日本の新聞にも訃報が載ったのだが、私は全く知らなかった。彼の死を知ったのは何年も後のことだ。哀しくはあったが、ホームズ熱が落ち着いている頃だったので、亡くなったこと自体の衝撃は少なかった。
ショックだったのは、シリーズ後期、心疾患(十代に罹ったリウマチ熱の影響)のために、ジギタリス製剤で治療しながら撮影を続けていたということだった。"スマートスリムでないホームズ"を気にしていた御本人のコメントを見ると心が痛む。それ以前にも、愛妻の病死と、おそらくはそれが引き金になった躁欝病の悪化(その治療薬の副作用で心機能が更に悪化した……)、加えて、事実無根のゴシップ報道(なんてことだ!)と、心身ともに大変な中で撮影が行われていたのだ。



だが私は「ジェレミーさん太った?ていうか、何かむくんでる?」などと思いながら、病のことなど想像もせずにTVを観ていたのだった。
グラナダ・ホームズの最後から2作目「マザランの宝石」は、原作の改変の上に、ホームズがほとんど出ない(探偵役は兄のマイクロフト)のが疑問だったのだが、ジェレミーさんが緊急入院したための主役変更だった。
……そんなこんなを知って観ると、最終シリーズのジェレミー・ホームズは痛々しい。



彼の急死により、全作映像化を予定していたグラナダ版ホームズは未完に終わった。それは本当に、本当に残念なことなのだが、十年にわたり、素晴らしい作品群を世に送り出してくれたジェレミー・ブレット氏と、他の俳優さん、そしてスタッフに、感謝と敬意を表したい。



長くなったがもう一つだけ。真偽の程は分からないのだが、ナイト叙勲の候補に挙げられていたらしい、という話を以前に読んだ(十分資格あると思いますよ!)。早くしてくれないからサーになる前に死んじゃったじゃないか!と英国王室に八つ当たりしたくなった(というか今もしたい)。サー・ジェレミーになる筈だったのに(涙)



2. 割と好きな俳優さんはたくさんいるのですが。イアン・マッケランとか、クリストファー・リーとか、アンソニー・ホプキンスとか。あと、ショーン・ビーン、ゲイリー・オールドマン、デイヴィッド・シューリス、イアン・ハート、ユアン・マクレガー、アラン・リックマン……
でも、最近はむしろ、オーストラリア俳優さんに気になる人が多いので、ジェレミーさんだけで。というか、上で3人分位書きまくってますし(汗)。



[3] 英国映画・俳優の魅力を3つのキーワード(もしくは短文)で述べて下さい!(例:ほのぼの、親子、本能的に)



大人の遊び心、シニカルなユーモア、(にも関わらず)ドリーマーな部分があるところ



[4] 英国映画・俳優にハマったきっかけを教えて下さい。



英国"映画・俳優"というか、小説などを含めて、ですが。



散々書きまくった上で恐縮なのですが、やはり『シャーロック・ホームズ』(原作)の影響(というかインプリンティングかも)が大きいように思う。
最初に子供向けのホームズの話を読んだのは、小学校低学年の時だ。ホームズ物をやめたがったドイルが「最後の事件」でホームズを葬ったにも関わらず、読者からの強い要望で復活させた、ということを知ったのは小3くらいだったと思う。小説自体も面白かったが、そんな裏話を知ってますます興奮した。今ならgood job!と叫ぶところだ。"なんちゃってシャーロキアン"としての歴史は長い。



その他にも子供向けの推理小説(昔はミステリとは呼ばなかった)のシリーズを、図書館から借りてかなり読んだ。気に入った作家の一人がクリスティーで、中学にあがってからは通常の(子供向けでない)作品を色々読むことになる。
子供の頃読んだ本で心に残っているのは、ほとんど外国作家のものだ。とはいっても英国のものばかりではないのだが、たぶん特に英国ものに惹かれる部分があったのだろうと思う。『メアリー・ポピンズ』シリーズ、『ライオンと魔女』(ナルニア物語というシリーズの1冊であることは大人になってから知った)『クマのプーさん / プー横丁にたった家』(A. A. ミルンの原作の方)……



おかげで、小学生の頃の私の中の英国のイメージはひどく偏ったものだった。
霧に浮かぶガス灯、石畳の上を走る馬車、紳士が闊歩し、下町にははしこい浮浪児達のいるロンドン。郊外では愛想のない乳母に連れられた子供達が公園を散歩し、退役した提督が帽子を上げて挨拶する。田舎の村では優しげな老婦人が庭仕事をしながら周囲の出来事に目を光らせ、そして、古い屋敷には、別世界に繋がっていそうないわくありげな箪笥があるに違いない。素晴らしき哉、英国!
"フジヤマ・ゲイシャ"というよりむしろ"サムライ・ニンジャ"と大差ないようなパラレル・ワールド英国を思い浮かべていたのだった……すみません、子供だったんです私。
これらのイメージは、年を経るにつれさすがに修正されたものの、どこか深いところに根付いてしまっており、折に触れて私を英国に惹きつける。



[5] この作品の続編を作って欲しい!!



エリザベス 続編を作って欲しい、というか、続編を楽しみにしている(製作中)のは、『エリザベス』。前作は、史実が大分アレンジされているが、面白かった。ケイト・ブランシェット好きだし。ジェフリー・ラッシュのウォルシンガムも楽しみ~



なお、2007年公開予定の続編のタイトルは『The Golden Age』とのこと。



 >>『エリザベス』 トレイラー(予告編) (英語)



 【関連記事】 エリザベス:ゴールデン・エイジ (2008.3.20)



注: ウィリアム・セシルもウォルシンガムも実際はもっと若いし、セシルはあんなに早く引退していない。ダドリーの陰謀荷担もフィクションで、側近として仕え続けた。その他、出来事の年代が結構前後している。



【Link】



 女王様! (psyさんのCarpe diem) : 映画『エリザベス』についてのレビュー。字幕訳についての分かりやすい御解説もあります。



 Elizabeth: The Golden Age : 『The Golden Age』のトレイラー等



[6] このキャストで、こんな設定で、こんなジャンルの映画を観てみたーい!



既にpsyさんが語って下さっていますが、 "Looking for Real Richard III" ― シェイクスピア版でなく、史実に近いリチャード三世。これについては、別に、暑苦しく語らせていただきたいと思います。
 >>Real Richard III を映画にするなら



バジルとルイ(バジル氏の優雅な生活)

坂田靖子さんのサイトサカタBOXから
画像を使用させていただいています



あと、もうひとつ挙げるなら、坂田 靖子さんの『バジル氏の優雅な生活』。
実際のヴィクトリア朝の社会はこんなに甘くなかったと思いますが、坂田さんのお描きになる漫画は凄く英国らしいと思います。映画よりもTVシリーズ希望。BBCかITV(グラナダとカールトンが合併した放送局)製作がいいなー。


[7] そんなステキな英国に行った事はありますか?行ってみたいですか?



2002年秋に観光でロンドンに一度。"ロンドン・パリ"ツアーでロンドン滞在の方が短かく、車窓観光が多かったですが。



[8] 行った事のある方、想い出の場所とエピソードがあったらドウゾ。 行った事が無い方、是非!行ってみたい所はありますか?(映画のロケ地とか)



ロンドンに行ってここに行かないでどうする!と、ツアーのフリータイムを費やしてベイカー街へ。『ホームズのヴィクトリア朝ロンドン案内』(表紙画像)で予習をしていった。
地下鉄のBaker Street Station(壁にホームズの絵が描かれている)から外に出て、ホームズのコスプレをしたお兄ちゃんからホームズの名刺をもらい(Sherlock Holmes Museumの宣伝)、ジェレミー・ブレット似のホームズ像の写真を撮って、Baker Streetへ!
本来の221bであるAbbey Nationalのビルの前を通り、Sherlock Holmes Museumを観た後に、向かいのSherlock Holmes Memorabiliaという土産物店でグラナダ・ホームズの小道具の展示を観た。 かつてMuseumにあったハドソン夫人のレストランは閉店してしまっていたとか、Northumberland St.のPub"The Sherlock Holmes"に行けなかったとか、色々と心残りはあるが、ベイカー街を訪ねるという小学時代からの念願が叶って幸せだった。
訪ねたうちの2箇所が、最近なくなってしまったそうで残念です ↓ Memorabiliaにもまた行きたかったのに。





あと、もっと普通のところにも行きました(汗)バッキンガム宮殿とか、大英博物館とか、ハロッズとか。映画ロケ地は、キングズ・クロス駅(ハリー・ポッター)くらい。



[9] 英国に向かって何か叫んで下さい。



"I would have followed you, my brother, my captain, my king." <それは違う話だ



[10] バトンを回す方、3人をご指名下さい。



うーん、くみぞうさんはスペインの方だし、Mlle Cさんはフランスの方だし。
ご覧になって下さっている方で、お引き受けくださる奇特な方がいらっしゃいましたら、どうぞバトンをお持ちくださいませ。止まってしまったらごめんなさい。




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