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英国史上まれに見る極悪人として名高いリチャード三世の真の人物像を探ることを目的としています。
シェイクスピアの描いたリチャード三世以外のリチャード三世像があることを、一人でも多くの方に知っていただければ幸いです。
2012年9月12日、レスターのグレイフライヤーズ修道院跡からリチャード三世の遺骨が発掘されました!(2013年2月4日に調査結果が発表されました)

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中世イングランドの通貨

中世イングランドの通貨について。
時代によって細かい点が異なるため、中世末期、ばら戦争時代を中心に記載する。


中世ヨーロッパには、ローマ帝国から引き継いだ通貨制度が共通のものとして存在した。
















ラテン語リブラ Libraソリドゥス Solidusデナリウス Denarius
英語ポンド Poundシリング Shillingペニー Penny


* ペニーの複数形はペンス Pence
* 略号は ポンドが li. シリングが s. ペニーが d.



12ペンス=1シリング、20シリング=1ポンド(=240ペンス)




この通貨体系は、英国では、なんと20世紀後半まで続いていた。英国の通貨が10進法に移行したのは1971年である。小学生の時に読んだ"メアリー・ポピンズ"シリーズのあとがきに、古い通貨換算のことが書かれていて、「どうしてこんな複雑なことやってるんだ、この人達」と思った覚えがある(古い本だったので、現行の通貨として書かれていた)。計算大変だよ。現在は1ポンド=100ペンス。



マークという通貨単位もあった。
1マーク(Mark)=2/3ポンド=160ペンス



ポンド、シリング、マークは、多くの金額を扱う際に用いられる通貨単位で、貨幣は存在しなかった。



中世ヨーロッパ全域で流通していた基本的な貨幣は1ペニー銀貨である。
イングランドでは、この他に数種類の銀貨と金貨が使われていた。
当時のコインはハンマーで打刻(手打ち)していた。



* それぞれの画像をクリックすると、リンク先で大きな写真が見れます





《銀貨》


グロート(Groat)=4ペンス
ハーフ・グロート(Half Groat)=2ペンス
ペニー(Penny)
ハーフペニー(Halfpenny)=1/2ペニー
ファージング(Farthing)=1/4ペニー


表:国王の顔(肖像画ではない)
裏:十字



《金貨》




ノーブル(Noble)=1/3ポンド=80ペンス
ハーフ・ノーブル(Half Noble)=40ペンス
クォーター・ノーブル(Quarter Noble)=20ペンス


表:船上の国王。右手に剣、左手に英国王の紋章盾を持っている。

裏:八つの花弁をもつ花の中心に十字が描かれている。花弁には、"王冠とライオン"や、"フラ・ダ・リ fleur de lis"が描かれている。



1464年(1465年?)、エドワード四世治世(1回目)に、ノーブル金貨はエンジェル金貨に置き換えられた。以前のノーブル金貨と同様に、80ペンスに相当した。ハーフ・エンジェル金貨も発行された。




エンジェル(Angel)=1/3ポンド=80ペンス
ハーフ・エンジェル(Half Angel)=40ペンス


表:大天使ミカエルが左足でドラゴンを踏み、槍で突き刺そうとしている。槍の上には十字がついている。ドラゴンはサタンの象徴。

裏:船上に英国王の紋章盾、その上に十字。



同年、ロイヤルもしくはローズ・ノーブル(Rose Noble)と呼ばれる新しいノーブル金貨が発行された。



ロイヤル(Ryal)=1/2ポンド==10シリング=120ペンス
ハーフ・ロイヤル(Harf Ryal)=5シリング=60ペンス



しかし、こちらはあまり普及しなかったようだ。ハーフ・ロイヤルは1470年頃に廃止された。



最終更新日:2008.2.29


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エリザベス・オブ・ヨークの婚約と結婚 2

エリザベスの婚約・結婚 1 > 2 >



2. フランス王太子(ドーファン)シャルル(後のシャルル八世; 1470-1498, 在位1483-1498)



シャルル八世 Charles VIII de France1475年、エドワード四世率いるイングランド軍がフランスに遠征したが、早々に和解交渉が行われた。同年8月、イングランドとフランスの間でピキニー条約 Treaty of Picquigny が結ばれた。イングランド軍がフランスから撤退する代わりに、ルイ十一世は、エドワード四世に75,000クラウン(15,000ポンド)の戦費と55,000クラウンの年金を、更に、ヘンリー六世妃マーガレット・オブ・アンジューの身代金として50,000クラウンを支払うこととなった。イングランドの諸侯にも年金が支払われた。


同時に、エリザベス・オブ・ヨークとフランス王太子シャルル(ルイ十一世の嫡男)との婚約も決められた。この時、エリザベス9歳、シャルル5歳。




万一エリザベスが結婚可能年齢前に死んだ場合には、次女のメアリと結婚させる取り決めになっていた。そのため、エドワード四世は、その後数年間メアリを婚約させなかった(1481年にデンマークの王子と婚約させたが、メアリは翌年14歳で亡くなった)。
  >>メアリ・オブ・ヨークの婚約



『リチャード三世』 サイレント映画(1912年)

リチャード三世 Richard III
米 1912年 55分



シェイクスピア劇を最初に長編映画化した作品。アメリカ映画の最初期の長編映画の一つでもある。
白黒に彩色が施されている。サイレント(後にエンニオ・モリコーネによる音楽がつけられた)。M. B. Dudley 制作、James Keane 監督。フレデリック・ウォード Frederick Warde (1851-1935) 主演。ウォードは英国出身の舞台俳優で、当時のアメリカでシェイクスピア劇の主役を多く演じていたらしい。



'Lost' 1912 movie reappears (CNN Interactive 1996.9.18)
失われたと考えられていた1912年の映画が完全な形で発見されたというCNNの記事。サイレント映画のコレクターが約30年間自宅に保管しており、フィルムをアメリカ映画協会(AFI)に寄贈した際に見つかったとのこと。
記事の中央付近に映像へのリンクがある(21秒, QuickTime movie) 映像のURLはこちら↓
http://edition.cnn.com/SHOWBIZ/9609/18/old.movie.update/richard.iii.mov
ヘンリー六世の棺と従者と共に現れたアンに、リチャードが求愛する場面と思う


私は未見なのだが、この作品は、舞台公演をそのまま撮影した感じだった1911年作品(英)とはかなり異なっているらしい。カメラ位置の違うショットを編集し、挿入字幕も短く工夫されていて、ストーリーの展開も1911年作品に比べスムーズとのことだ。



55分間というのは現在からすると決して長くないが、当時としてはかなり長いものだったようだ。サイレント初期のシェイクスピア映画について(cinedictさんの"映画中毒者の映画の歴史"内)によると、当時のアメリカの1本の作品の平均時間は約15分(フィルム1巻分)だったとのこと。平均の約4倍の長さということになる。
『リチャード三世』のサイレント映画は、これ以前にも、1908年(米)と1911年(英)の作品が知られているが、1908年の作品は残っていない。1911年の作品は23分と半分の長さである。



◇ DVD



Richard III(1912) 米盤DVD(リージョン1, NTSC)が出ている。
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注意:リージョン1のDVDは日本の普通のDVDプレーヤーでは再生できません。
【参考】:海外のDVDを観るには 1



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カッレくんとばら戦争―『名探偵カッレくん』シリーズ

“ばら戦争”という言葉を始めて知ったのはこの本だったと思う。夜の街を自由に駆け回るカッレくん達に憧れた。

白バラと赤バラの戦争だ。いく千いく万の人命は死と死の暗夜に落ちゆくであろう。
名探偵カッレくん (アストリッド・リンドグレーン)より


名探偵カッレくん (原題 Mästerdetektiven Blomkvist 1946年)

名探偵カッレくん
アストリッド・リンドグレーン(著)

岩波少年文庫(新書本サイズ) 714円(税込) >>Amazon

岩波書店(単行本) 2,100円(税込) >>Amazon






世の中には"少年探偵物"というジャンルがあるのだろうか?
小学生の時に読んだ子供向け推理小説(当時はミステリとは呼ばなかった)の中には、たくさんの少年探偵達が出てきた。ざっと思い出せるだけでも、『少年たんていブラウン』、『マガーク少年探偵団』といったシリーズ物。もう少し年上では、ジョゼフ・ルールタビーユ(ガストン・ルルーの『黄色い部屋の秘密』もしくは『黄色い部屋の謎』)や、イジドール・ボートルレ(アルセーヌ・ルパン・シリーズ『奇岩城』)。日本では、江戸川乱歩の少年探偵団(小林少年)なんてのもあったなあ。



なかでも『名探偵カッレくん』シリーズはお気に入りの一つだった。これは推理小説というより児童文学に分類されるのかもしれないが。作者はスウェーデンが誇る児童文学作家、アストリッド・リンドグレーン(1907-2002)。



舞台はスウェーデンの小さな町。主人公のカッレくん達は、" 白バラ軍"と"赤バラ軍"をつくり"バラ戦争"をしている。戦争といっても相手とひどく対立しているわけではなく、のどかな"ごっこ遊び"(でも真剣)。名探偵になることを夢見るカッレくんは、仲間と共に不審な人物を調査するうち、本物の事件に巻き込まれていく。



このシリーズとばら戦争との関わりはそれだけなのだが、ばら戦争というのは、外国(スウェーデン)の田舎町の小学生でも知っているほど有名なものだったのか、と、今になってちょっと驚いた次第。まあ、実際にどうなのかはわからないけれど、少なくとも当時(1940-50年代)の小説の設定として不自然ではなかったのだろう。



ところで、カッレくん達3人(カッレくん、アンデス、エーヴァ・ロッタ)が"白バラ軍"と"赤バラ軍"どちらだったのか、私はすっかり忘れていた。調べたら白バラ軍だったよ。エラいぞ、カッレくん!(笑)



1作目の原題は  Mästerdetektiven Blomkvist。"名探偵ブルムクヴィスト"というところだろう。Blomkvist(ブルムクヴィスト)は主人公のカッレくんの苗字である。邦題の方がかわいらしい(原題が格好良いともいえる)。
ちなみに、英訳版のタイトルは "Bill Bergson, Master Detective"。Kalle Blomkvist (カッレ・ブルムクヴィスト)がどうして Bill Bergson になるんだか。しかも英訳版は絶版らしい。英語圏では人気ないのかな……



アストリッド・リンドグレーン公式サイト (スウェーデン語。英語版・独語版あり)



◇『名探偵カッレくん』続編



◆ 第2作:カッレくんの冒険 (原題 Mästerdetektiven Blomkvist lever farligt 1951年)
(英訳 Bill Bergson Lives Dangerously)
カッレくんの冒険
岩波少年文庫 756円(税込) >>Amazon
岩波書店(単行本) 2,205円(税込) >>Amazon



◆ 第3作:名探偵カッレとスパイ団 (原題 Kalle Blomkvist och Rasmus 1953年)
(英訳 Bill Bergson and the White Rose Rescue)
名探偵カッレとスパイ団岩波少年文庫 756円(税込) >>Amazon
岩波書店(単行本) 2,205円(税込) >>Amazon



◇『カッレくん』DVD



観てみたいのだが、近くのレンタルショップには置いていない……



>>リンドグレーン作品集(DVD) 公式サイト



◆ カッレくんの冒険 DVD(リンドグレーン作品集 Vol.1) カッレくんの冒険 DVD
スウェーデン, 1996年 (日本版2005年発売)
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◆ 名探偵カッレとスパイ団 DVD(リンドグレーン作品集 Vol.2) 名探偵カッレとスパイ団 DVD
スウェーデン, 1997年 (日本版2005年発売)
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