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英国史上まれに見る極悪人として名高いリチャード三世の真の人物像を探ることを目的としています。
シェイクスピアの描いたリチャード三世以外のリチャード三世像があることを、一人でも多くの方に知っていただければ幸いです。
2012年9月12日、レスターのグレイフライヤーズ修道院跡からリチャード三世の遺骨が発掘されました!(2013年2月4日に調査結果が発表されました)

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『恐怖のロンドン塔』

恐怖のロンドン塔 Tower of London



リチャード三世を主題にしたホラー映画、というか、怪奇映画が2本作られている。



1.Tower of London (1939)
米 1939年 92分 白黒
主演:バジル・ラズボーン(Basil Rathbone) 監督:ローランド・V・リー(Rowland V. Lee)



2.Tower of London (1962)
米 1962年 79分 白黒
主演:ヴィンセント・プライス(Vincent Price) 監督:ロジャー・コーマン(Roger Corman)



1962年版は1939年版のリメイクらしい。






1962年版の方は、日本盤のDVDが出ていることもあり、映画の存在だけは知っていたのだが、きっとキワモノに違いないと、完全にスルーしていた。が、ある時、主演のヴィンセント・プライスが、『シザー・ハンズ』に発明家(というか、マッド・サイエンティスト?)役で出ていた俳優だと知った。人造人間のエドワード(ジョニー・デップ)をつくって、腕をつける直前に死んじゃった人。なんだか品の良さそうな優しげなお爺さんだったぞ。
ちょっと調べてみたら、クリストファー・リー、ピーター・カッシングと並ぶ怪奇映画の大スターだという。へぇー、有名な人だったのね。ティム・バートン監督はヴィンセント・プライスの熱烈なファンだとか。ふーん。
もしかして結構良い映画だったりして♪ちょっと期待して作品(1962年版)について調べてみたら、どうやら低予算B級映画らしい……観てみたい気はするけれど、DVDを買いたいとまでは思わないなー レンタルショップで探したけれど、(案の定)置いていないんですよね……



どちらかというと、バジル(ベイジル)・ラズボーン主演の1939年版の方が観てみたい。
ラズボーンは、シャーロック・ホームズ役者として有名な人で、彼のホームズ物の一つ『シャーロック・ホームズの殺しのドレス Dressed to Kill』(1946年)を観たことがあるが、とても良かった。ワトスン(ナイジェル・ブルース)の人物造形が原作と離れていることには色々言いたいことがあるのだが。それに、『ロビン・フッドの冒険』(1938年)のサー・ガイは、主役のエロール・フリンより格好良いんじゃないかってくらいだった(少なくとも見た目は)。
『シャーロック ホームズの殺しのドレス』 DVD
icon (HMV)

* 現在Yahoo!動画で観れます▽(2008年4月12日まで)
 『シャーロック・ホームズの殺しのドレス』  チャプター1  チャプター2  チャプター3



1939年版は米盤のDVDが発売されているけれど、BOXセットの一部。そんなにたくさん怪奇映画ばかり要らないよ……単品だったら良いのに。
【追記】 結局、1939年版を含む米盤BOXセットを購入しました。安い中古を見つけたので、つい (^_^;)



1.Tower of London (1939)



米 1939年 92分 白黒
主演:バジル・ラズボーン 監督:ローランド・V・リー



ボリス・カーロフが 死刑執行人の Mord (オリジナルキャラクター)を、ヴィンセント・プライスがクラレンス公を演じている。



◇ Basil Rathbone: Master of Stage and Screen より: 映画の解説(英語)および写真多数
  Tower of London Page 1  Page 2  Page 3



Tower of London (1939) :IMDb



◆ 怪奇映画5作品を集めたDVD BOXセット(米盤)の中に収録されている


The Boris Karloff Collection (Tower of London / The Black Castle / The Climax / The Strange Door / Night Key)
The Boris Karloff Collection
内容: Tower of London (1939) / The Black Castle (1952) / The Climax (1944) / The Strange Door (1951) / Night Key (1937)
リージョン1, NTSC 音声:英語 字幕:仏語・英語(聴覚障碍者用英語字幕)
【参考】:海外のDVDを観るには 1



2.Tower of London (1962)



米 1962年 79分 白黒
主演:ヴィンセント・プライス 監督:ロジャー・コーマン



1939年版でクラレンス公を演じたヴィンセント・プライス(1911-1993)が、1962年版ではリチャード三世を演じている。ラトクリフ役はマイケル・ペイト。



Tower of London (1962) :IMDb



The Haunted Palace/Tower of London: 2作品のレヴュー(英語)と、写真(白黒)が少し



◆ 日本盤DVDが出ている(2004年にSPOから、2007年に 20世紀フォックスから)。
いずれも 音声:英語 字幕:日本語







米盤DVD(リージョン1, NTSC)が、The Haunted Palace (1963) とのセットで出ているが、廃盤らしい 音声:英語 字幕:英語・仏語・スペイン語
【追記】 結局、米盤DVDを購入しました。こちらも安い中古を (^_^;)

【参考】:海外のDVDを観るには 1



Leiさんから、1962年版のヴィンセント・プライス(Richard III)は51歳ぐらい、とご指摘いただきましたが、1939年版のバジル・ラズボーンは47歳くらい?年齢はあまり違いませんね。うーん、映像化されている作品だとこの位の年齢が多いのでしょうか。BBC Shakespeare(1983年)でRichard IIIを演じたロン・クックは35歳くらいでしたが……


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エルキュール・ポワロとばら戦争  『杉の柩』

彼はヨーク家の白バラ―あの冷たく厳しい花を好み、彼女は、そう、紅バラが、あのランカスター家の紅バラが好きだったと言いました。香りと色と情熱と温かさのある紅バラを。
杉の柩 (アガサ・クリスティ)より エルキュール・ポワロの台詞




杉の柩 (原題 Sad Cypress 1940年)

杉の柩 (クリスティ文庫)

アガサ・クリスティー (著)

早川書房(クリスティー文庫
) 756円(税込)  >>Amazon








上の台詞、てっきり庭好きのミス・マープルだとばかり思って探したが見つからず……ポワロだった。


「彼女」とは、殺人容疑で裁判にかけられた女性エリノア、「彼」とは、エリノアの義理の従兄弟で、元婚約者のロディーのことだ。エリノアには、婚約解消の原因となった女性―メアリイ―殺害の容疑がかけられていたが、『黒だときめつけるだけの証拠という証拠がずらりと揃って』おり、有罪は確実と思われた。エリノアに想いを寄せるロード医師の依頼で、エルキュール・ポワロは調査に乗り出す。



エリノアとロディーは、子供のころ〈バラ戦争〉ごっこをしており、それが上の台詞に関わっている。



ロッジのわきのバラ……わたし、ロディーと一度喧嘩をしたことがありました―ずっと昔―バラ戦争のことで。わたしはランカスター家の味方で、ロディーは、ヨーク家側でした。ロディーは白いバラが好きだと言いました。わたしは白バラなんて本当のバラじゃない、匂いもありはしないって言いましたわ。わたし、紅バラが好きだったんです―大きくて濃い色の、ヴェルベットのような花弁の、夏の香がする―わたしたちばかみたいに言い合いをしました。そのことが急に心によみがえってきたんです―あの食器室(パントリー)で―そして何かが―何かが消えていきました―わたしの心にわだかまっていた真黒な憎しみが―きれいに拭われてしまったんです―わたしたちの子供のときのことを思い出したことで。わたし、もうメアリイを憎んでいませんでした。
杉の柩 (アガサ・クリスティ)より エリノアの台詞



クリスティは、たぶん、ランカスター家が好きだったのではないかと思う。



情熱と温かさのある紅バラ”……いや、いいんだけど。いいのだけれど、ランカスターの紅バラというと、情熱的を通り越して、ちょっと「いっちゃってる」強烈な人物がまず思い浮かぶのは、私だけだろうか。
ヘンリー六世妃マーガレット・オブ・アンジューとか(フランス人だけど)。
ヘンリー七世の母マーガレット・ボーフォートとか(傍系だけど)。




ところで、作中で、エリノアの名前は、アリエノール(エレアノール)・ダキテーヌに由来すると書かれている。ルイ七世の元・王妃で、ヘンリー二世の王妃で、リチャード一世とジョン王の母である。アリエノールが、ヘンリー二世の愛人“フェア”・ロザムンド(麗しのロザムンド)に剣と毒杯を差し出し、ロザムンドは毒杯を選んで自殺した、という有名な“伝説”も会話に出てくる(注:史実ではない)。
昔読んだときは大して気にとめていなかったようで、ここは全く記憶になかった(笑)。
アリエノール・ダキテーヌにちなんで子供に名前をつけるというのは、英国人的にはどうなんでしょう。この人こそ、無茶苦茶強烈な女性だと私は思うのだけど。


*追記*
アリエノール・ダキテーヌについて。舌足らずな書き方でしたので、下のコメント欄に少し追加して記載しました。
あと、ランカスターのLadyとしては、ランカスター公女ブランシュ・オブ・ランカスター(ジョン・オブ・ゴーントの最初の妃)をまず思い浮かべるべきでしたね。Leiさんのコメントを拝見するまですっかり失念していました<ダメじゃん、自分
……追記ここまで……



ドラマ化、映画化されたポワロ作品の中では、何といってもUKのTVドラマ「名探偵ポワロ(原題:Agatha Christie's POIROT)」が秀逸だ。主演のデイヴィッド・スーシェは、「完璧なポワロ」と言われている。クリスティーが、この人のポワロを観ることができなかったのは残念だ。



注: "ロンドン・ウィークエンド・テレビ(LWT)"製作で1989-1997年に放映。日本ではNHKで1990-1997年に放映された。その後、"カーニバル・フィルム"、および、"LWT, A&Eテレビジョンネットワークス, アガサ・クリスティー Ltd."で新シリーズが製作されている。



ドラマ版(新シリーズ)「杉の柩」(英 2003年)は2005年8月、2006年1月にNHK BS2で放送された。私、観れなかったんだよなー、これ。
DVDは未発売だと思っていたら、2007年に新シリーズのDVD-BOXが発売されていたんですね!今月(2008年2月)には、新シリーズのDVD-BOX 2も発売予定とのこと。気になる……




名探偵ポワロ ニュー・シーズンDVD-BOX 1


名探偵ポワロ ニュー・シーズン DVD-BOX 1
4話収録
「五匹の子豚」「杉の柩」「ナイルに死す」「ホロー荘の殺人」




名探偵ポワロ ニュー・シーズン DVD-BOX 2


 4話収録
 「青列車の秘密」「葬儀を終えて」「ひらいたトランプ」「満潮に乗って」



◇旧シリーズ





名探偵ポワロ[完全版]DVD-BOX2

名探偵ポワロ[完全版]DVD-BOX2

19話収録。16枚組(15枚+特典ディスク1枚)。






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