このサイトは

英国史上まれに見る極悪人として名高いリチャード三世の真の人物像を探ることを目的としています。
シェイクスピアの描いたリチャード三世以外のリチャード三世像があることを、一人でも多くの方に知っていただければ幸いです。
2012年9月12日、レスターのグレイフライヤーズ修道院跡からリチャード三世の遺骨が発掘されました!(2013年2月4日に調査結果が発表されました)

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"Middleham Castle"のDVD値下げ中

以前、ミドゥラム城のDVDについて書いた("Middleham Castle: A Royal Residence")。
先週、制作&販売元の Loyalty Binds Me のサイトをのぞいたら、この DVDが安くなっていた。UK国内の注文は、王様お誕生日セールで送料込£20が£15に(現在はセール終了)。



セールは国内だけかー、残念、と思ったのだが、なんか海外発送分も値下げしてる?送料込で$37.5。あれ?たしか1分あたり$1で、$45だった筈、と自分の記事を見直したらやはりそうだった。
サイトの説明を読むと、為替レートの関係で値下げしたとのこと。なんて律儀で良心的なんだ!
ありがたく注文させていただいた(結局、3,870円でした~)。





PayPal で支払手続きをしたら、すぐに「今日発送します」メールが来て、その後「発送しました」メールが届いた。対応早っ&丁寧。たぶん今週中に届くだろう。楽しみ~



なお、現在の値下げ価格は為替レートの変動で元に戻るそうなので、ご興味のある方は是非今のうちにどうぞ!NTSC版とPAL版がありますが、日本の場合、NTSCを選択してください。リージョンALL(0)なので、リージョンについては気にする必要はありません。



ちなみに、"The Richard III Collection"2作目は"Sandal’s Castles / The Battle of Wakefield"(普通は Sandal Castle の筈だけど……?)
2009年初頭に発売予定。サイトでTrailerが観れる ↓
http://web.mac.com/loyaltybindsme/www.LoyaltyBindsMe.com/2._Sandal_Trailer_01.html



追記2 (2008.12.9): YouTubeでもTrailerが公開された↓
 そして、"Middleham Castle"のDVDはさらに値下げされている(送料込 $29.99)






【追記】


注文から1週間ほどで到着しました\(^O^)/



が、少々問題が。
実家宛にしていて、親が受け取ってくれたのだけれど……
「アメリカかどこかから(イギリスです)届いたCD?(DVDです)なんか、包みの上からでもカサカサ音がするから開けてみたんだけど、大丈夫?」
え゛
「今まで外国から届いた荷物でこんなことなかったけど」
しーん。
とりあえずケースを開けてみる。次回作のポストカードが入っている。嬉しい。
そして、問題のディスクには……傷が一杯(涙) 裏面(読み取り面)だけじゃなく、レーベル面にも傷が結構あるorz



CDやDVDのディスクの見てくれに関してはあまり気にしない方だと思うのだが、新品のディスクでこれはへこむ(特に、モノがモノだけに)。それ以上に、傷があるといずれ読み込みできなくなるんじゃないかという恐怖(<大げさな!)があるのだよな。
涙目になりながら(誇張あり)とりあえずディスクの再生をチェック。問題なく再生できました。良かった……



CDの場合は記録層がレーベル面にかなり近いので、レーベル面の傷はかなり心配だったのだけど、DVDの場合CDと構造が違うから、レーベル面の傷の影響は少なそう<気になって調べた ちょっと安心。



冷静に状況を検討した結果、問題はDVDのケースにあるように思った。ディスクがきちんと爪にはまった状態でも、ケースを軽く振るとカサカサ音がする。ケースを開けて見ると、ディスクとケースの間に結構隙間があり、ディスクを触るとぐらつく。しっかり固定されていない。加えて、ケース自体の材質が(手持ちの他のDVDケースと比べて)柔らかく、ふにゃふにゃして、簡単にしなる。たぶん輸送中にディスクがケースの内側に当たってこすれまくったのだろう。
私のケースがたまたま当たりが悪かったのかなー。今回はまあ良いとして、次回作も注文したいから、またこうだと困るんだけど。



先方に知らせた方が良いだろうかと思ったが、傷自体の説明はともかく、「おそらくケースの質が不良で、ディスクの固定が悪く、ディスクがケースに当たりまくって傷だらけになったと思います」なんてことを英語でどううまく説明すれば良いのか迷って、そのままである。困った。



【さらに追記】
どうも、今回はたまたまだったようです。psyさんのDVDは問題なかったそうですので。
「ちょっと高いよなー、後にしよう」などと注文を先延ばしにしていたので("ヨークの僕"失格)、罰があたったやもしれませぬ。次回はちゃんと早めに注文いたします。


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ジョアンナ・メイクピースの"ばら戦争関連小説"

ジョアンナ・メイクピース作の日本語で読めるばら戦争関連小説が2作ある。いずれもヒストリカル・ロマンスで、リチャード三世が出てくる(『誇り高き白薔薇』の方は、グロースター公に叙される前の8歳のリチャード)。
先日、凪乃さん改めじゅりーさんに教えていただいた。じゅりーさん、ありがとうございました!



誇り高き白薔薇』 HS-73(新書版) 絶版
  >>Amazon  >>eBOOKOFF  ブックオフオンライン
icon  >>古本市場
icon
原題 Stolen Heiress (1996) :  >>Amazon(米)  >>Amazon(UK)



戦野の白薔薇』 HS-30(新書版) 絶版
  >>Amazon  >>ブックオフオンライン
icon  >>古本市場
icon

原題 King's Pawn (1996) :  >>Amazon(米)  >>Amazon(UK)



[Link]









後者の『戦野の白薔薇』の方は、尾野比左夫氏の『リチャードIII世研究』で紹介されていた(『国王の誓い』と書かれていた)。この他、ジョアンナ・メイクピース Joanna Makepeace の作品では、1972年の"Pawns of Power"が『支配者の誓い』として紹介されていた。有名な人だったのか……



なお、"Pawns of Power"(1972)の内容は次のようなものらしい。


Marian hoped to find a husband of her own choice, but she was commanded to wed Sir Ralf Compton. Lady Anne was in love with the King's brother, Richard of Gloucester, but her father had quarreled with the King. How could either girl seek to win?



物語の年代は1460年代末から1472年。第2次ばら戦争の時期に相当する。
ウォーリック伯はエドワード四世に反旗を翻し、1470年にエドワード四世を退位・亡命させてヘンリー六世を復位させ、次女のアンをヘンリー六世の王太子エドワードと結婚させた。翌年、エドワード四世は弟のグロースター公リチャードと共にイングランドに戻り、ランカスター軍を破って(ウォーリック伯は戦死)、復位した。おそらく、この間の出来事と、1472年にリチャードとアンが結婚するまでの話ではないかと思われる。



2003年に再販されているのを米Amazonでみつけて注文しようかと思ったが、"Usually ships within 4 to 6 weeks"になっている。英Amazonでは品切。「やっぱりなかった、ごめん」になりそうだなー。どうしよう。



ジョアンナ・メイクピースについて調べていたら、次の記事をみつけた。



Truth is stranger than fiction (BBC Leicester)
"Cry of the Icemark"というベストセラー小説(The Icemark Chronicles というシリーズものの第1作)を書いた Leicester 出身の作家 Stuart Hill 氏の紹介。
His inspirational teacher として、Beaumont Leys School  (生徒は11歳-16歳)時代の English and Drama の教師 Miss Margaret York の名が挙げられているのだが、このMiss Margaret York のペンネームが Joanna MakepeaceMargaret Abbey。学校の先生してたんだー。彼女は、"passionate supporter of the Richard III Society"と書かれている(十分予想できたことだけど)。



彼女は、ばら戦争関連の小説(ヒストリカル・ロマンス)を山のように書いている。



◆ Joanna Makepeace のばら戦争関連小説:発表年代順
 (Richard III Societyで紹介されていたもの)



  • "Pawns of Power" (1972)

    late 1460's to 1472: Anne Neville and one of her ladies are used as pawns in their ambitious fathers' plans.


  • "My Lord Enemy" (1983)

    1470-71: Lancastrian bride abducted by Yorkist bridegroom and exiled with Yorkists in Burgundy; hatred turns to love.


  • "Battlefield of Hearts" (1991)

    1471: The heroine runs away from home to escape an arranged marriage but runs into the aftermath of the Battle of Tewkesbury and the arms of Sir Dominic Allard, one of Richard's household knights. She helps Richard to find Anne Neville hidden in a cookshop.


  • "Reluctant Rebel" (1993)

    1486-87: Isabel hopes life can return to normal when her father survives Bosworth, but then the family is drawn into the Yorkist resistance leading to the Battle of Stoke, and she has to choose between her Lancastrian suitor and Sir Adam, a supporter of Lovell and Lincoln.


  • "Crown Hostage" (1994)

    Romance between Margaret Rushton of Northamptonshire and Sir Guy Jarvis, a young man in the service of the Richard of Gloucester. They meet in the turmoil of Edward IV's unexpected death.


  • "Stolen Heiress" 『誇り高き白薔薇』 (1996)

    1461: A story of revenge and romance – Lancastrian Clare Hoyland is forced into marriage with Yorkist Robert Devane and travels to London and Bruges, where she meets the younger members of the York family including Richard; all ends happily.


  • "King's Pawn" 『戦野の白薔薇』 (1996)

    1484-85: Martyn, Earl of Wroxeter is a faithful supporter of Richard III and is expected to accept as his wife a girl from the Welsh borders in an attempt to bind her family to York. As Henry Tudor plots his invasion their love story unfolds.


  • "Dragon's Court" (1998)

    1499: Anne Jarvis; daughter of a Yorkist supporter; goes to London to become one of Elizabeth of York's ladies in waiting. She is hoping for a suitable marriage, though her heart is given to Richard Allard, who also comes from a Yorkist family.

    Anne knew her father was trying to match her with Richard, whose family had also supported Richard III. But after 14 years of watching Sir Guy pay fines to Henry VII, Anne knew that she wanted a peaceful life with a man who had no political leanings.


  • "The Traitor's Daughter" (2001)

    Set in the reign of Henry VII, the daughter of a Yorkist supporter visits her dying grandfather in Wales.

    As a Yorkist supporter of the late King, Lady Philippa's father is now a wanted man, a traitor. Visiting her dying grandfather in Wales, she is fearful when she is recognized -- by Sir Rhys Griffith, a knight, and supporter of the present King. Sir Rhys could have her thrown in the Tower for treason. Yet he seems a man of honor. Could it be he seeks her father for quite a different reason -- to ask for her hand in marriage...?


◆ Margaret Abbey 名義のばら戦争関連小説



  • "The Warwick Heiress" (1970)

    1469-71: Love story of a groom in the Household of the Duke of Gloucester and a ward of the Earl of Warwick


  • "The Crowned Boar"("The Son of York" と改題) (1971)

    1479-83: Love story of a knight in the service of the Duke of Gloucester


  • "Brothers-in-Arms" (1973) :Trilogy about Catherine Newberry

    Catherine seeks revenge on Edward IV, Clarence and Gloucester for the execution of her father after the battle of Tewkesbury.


  • "The Heart is a Traitor" (1978) :Trilogy about Catherine Newberry

    Summer 1483: Catherine's struggle to reconcile her love for Richard with her love for her husband and family.


  • "Blood of the Boar" (1979):Trilogy about Catherine Newberry

    Catherine lives through the tragedies and treacheries of 1484-85.

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ブログ人過去記事編集用Bookmarklet

久々のカスタマイズ・ネタ。ブログ人の過去記事画面から、その記事の編集画面にジャンプできるBookmarklet(ブックマークレット)です。
自分の(公開済みの)記事を読んでいて加筆・修正したいと思った場合、ブックマークをクリックすると、その記事の編集画面が簡単に開けます。



  • 個別記事画面で、コメント欄がある場合に有効です。
    それ以外の場合(カテゴリ表示・バックナンバー表示画面など、複数の記事がある場合。コメント欄のない場合)は、エラー表示が出ます。


  • ブログ人にログインしている必要があります。
    ログインしていない場合は、エラー表示が出ます。


上記のような制限がありますが、個人的には過去記事の編集がしやすくなったので、とりあえず満足です。ご興味のある方はどうぞ。
IE6.0とFirefox2.0で動作確認しました。




【方法メモ】



1.自分のblog_idを確認



ブログ人の「新規投稿」画面のURLでわかります。 下のURLの場合、00000が自分のblog_idです。
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?blog_id=00000



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ブログ人個別記事編集



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4.プロパティのURL欄の最初の方にある blogID='00000'; の 00000 の部分をご自分のblog_idに変更してください。



以下の記事を参考にさせていただきました。ありがとうございました。





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『ブラッド・プライス―血の召喚―』

ブラッド・プライス―血の召喚―』 (原題 Blood Price 1991年)



ブラッド・プライス―血の召喚 (ハヤカワ文庫FT)



タニア・ハフ (著)
ハヤカワ文庫FT
絶版?

Amazon  eBOOKOFF  ブックオフ・オンライン
icon  古本市場
icon



新大陸ヴァンパイアもの。トロントで起きた猟奇的連続殺人事件に、女私立探偵ヴィッキーと、ヘンリー八世の庶子ヴァンパイアが挑む。



この記事を「書籍(リチャード周辺色々)」というカテゴリに入れるのは不思議に思われるかもしれないが、私的には間違いなくこのカテゴリなのである。



この本は、psyさんの紹介記事で知った。特に惹かれたのが次の文。





彼が過去を振り返るのだが、
「ロンドンだった。1593年。エリザベスが玉座についてしばらくのこと。彼の死後、57年がたっていた。リチャード三世のプレミア公演を観てきたばかりで、劇場から歩いての帰り道。全体的に楽しめた。劇中の王については、性格描写が歪曲もいいとこだと感じたが。
とあって、首斬りハリーの息子にしてはいい奴だな、君!と思った。



うん、いい奴だ、と共感して、しばらくして本を入手したのだった。……こんな些細なことで心惹かれてしまうのが我ながら哀しいが、いかんともしがたい。もちろん、psyさんの「結構面白かった」というコメントも購入理由のひとつではある。
ちなみに、「彼」というのはヴァンパイアにしてヘンリー八世の庶子ヘンリー・フィッツロイ。「首斬りハリー」とは勿論ヘンリー八世のことだ。



主人公のヴィッキーが元・殺人課刑事で私立探偵ということもあり、なんとなく毛色の変わったミステリ、というか"探偵小説"のノリで読んでいたら、ラストの展開に唖然とした。そういえば、これはファンタジー文庫だったんだ、ミステリ文庫ではなく<もっと早く気がつけ
タイムリミットが迫る中、御都合主義的に犯人がわかるが、まあ、それは良し。ヴィッキー自身も「棚ぼた」と言っているし。むしろ、ラストの魔物の言動が妙に人間臭いのが気になった。が、全体として面白かった。



続編(全5作+短編集1作がある)が訳されたら買おうと思っていたのだが、一向に翻訳されない。本作の邦訳は2005年だから、もう3年になる。評判イマイチだったのだろうか?いつの間にか絶版になっているようだし……
御耽美ものでもロマンス小説でもないし、ヴァンパイアがぞろぞろ出てくる訳でもないから、日本での受けは良くないのかなー。北米では人気があって、後日譚も出ているのだけど。カナダでは、"Blood Ties"のタイトルでTVドラマもつくられている。ヘンリーの回想が挿入される辺りは、歴史的な知識・興味がないと面白くないかもしれない(それを考慮したのだろう、訳者あとがきで補足説明されている)。



ヴィッキーとヘンリーのこの後の関係は気になるところ。ヴィッキーの病気が進行した場合、ヴァンパイアになる(というか、ヘンリーがヴィッキーをヴァンパイアにする)という選択肢はあると思うが、〈変化〉が終われば〈親子〉は別れなければならないんだよなー。



蛇足だが、Web上で、訳が読みにくいという意見をいくつか見かけた。私は特に読みにくいとは思わなかったのだが、昔から海外モノの翻訳小説を読みなれているせいかもしれない。
個人的には、分かりやすくこなれた日本語にしようとするあまり原文のニュアンスが損なわれてしまうよりも、日本語として多少固くても原文のイメージをできるだけ素直に伝えてくれる方が格段にありがたい(訳者の思い込みでおかしな訳文になるのは論外)。必要ならば訳注をつけてくれれば良いし。決して簡単なことではないのは承知しているが。
和爾桃子さん訳の本は、今までに数冊読んでいる(『鳥姫伝』、『霊玉伝』、『白薔薇と鎖』、『教会の悪魔』)が、その点私は安心して読める。



準主役?のヘンリー・フィッツロイは、歴史上の人物である。本作には、歴史オタク好きには、にやりとさせられる設定が散りばめられている。



史実のヘンリー・フィッツロイ Henry Fitzroy(1519.6-1536.7)は、ヘンリー八世(1491-1547)の庶子である。彼以外には認知された庶子はいない。母は王の若い(10代後半)愛人だったエリザベス・ブラント(後にギルバート・タルボイスと結婚)。
1525年、6歳で、ガーター騎士、ノッティンガム伯およびリッチモンド公サマセット公に叙せられる。また、種々の重要な職に任じられ、ミドゥラム、シェリフ・ハットン等の所領を付与された。リッチモンドもサマセットも、テューダー王家の由緒ある爵位であり、庶子にしては破格の待遇と言える。リッチモンドの爵位(元々は公爵位でなく伯爵位)はヘンリー八世の父ヘンリー七世の父エドマンド・テューダーの叙爵に始まり、サマセット公位はさらに古く、ヘンリー七世の母方のボーフォート家に受け継がれてきた爵位である。



1533年に3代ノーフォーク公トマス・ハワード(1473-1554)の一人娘メアリ・ハワード(1519-1557)と結婚(14歳)。メアリはノーフォーク公の2人目の妃エリザベス・スタフォード(3代バッキンガム公の長女)との間の子である(1人目の妃であるエドワード四世の五女アン・オブ・ヨークとの間の子供達は夭折)
メアリの兄サリ伯ヘンリー・ハワード(1517-1547)とヘンリー・フィッツロイは幼馴染で親友だった。サリ伯はヘンリー八世により処刑された。父のノーフォーク公も処刑されるところだったが、その直前にヘンリー八世が急死したために命拾いしている。ノーフォーク公位(4代)はサリ伯の長男が継いだ(彼はエリザベス1世に対する大逆罪で処刑された)。
なお、ヘンリー八世の2人目の妃アン・ブリン(エリザベス1世の母)と、5人目の妃キャサリン・ハワードは、3代ノーフォーク公の姪にあたる。



1536年、ヘンリー・フィッツロイは17歳でセント・ジェイムズ宮殿(ロンドン)で死去した。結核が原因と考えられている。彼の埋葬は義父のノーフォーク公に一任され、ハワード家の墓所であったノーフォークのCluniac priory of Thetfordに葬られた。1536年に修道院が解散された際に、彼の墓はハワード一族の墓と共にSt. Michael's Church, Framinghamに移された。
国王の認知された庶子、かつ、公爵位をもつ貴族にも関わらず、彼の葬儀・埋葬は秘密裏に行われたという不可思議な話が伝えられている。



嫡男がいなかったヘンリー八世は、彼を寵愛して王子のように養育し、王位継承者にしようという考えも持っていたと言われる(唯一の嫡男エドワード六世が生まれたのはヘンリー・フィッツロイの死後、1537年のこと)。はっきり言って無茶だが、他にも山ほど無茶やってるからな~



ヘンリー・フィッツロイはヘンリー八世の2人目の妃アン・ブリンとは仲が悪く、アンがヘンリー・フィッツロイと、前妃のキャサリン・オブ・アラゴンの娘メアリ(1世)の毒殺を計画したという説もあるほどだ。
本書の訳者あとがきでも紹介されているが、父王ヘンリー八世は、1536年5月にアンを処刑した際、メアリとヘンリーに「これで、そなたらの命をつけねらった魔女は滅びたぞ」と述べた、という逸話が残されている……無理を押し通してその"魔女"と結婚したのはお前だろうが!(しかも都合が悪くなったら結婚無効にして、罪をでっちあげて処刑)



さて、本作では、ヘンリー・フィッツロイは、17歳で"死んだ"後、ヴァンパイアとして蘇ったという設定になっている。現在の外見は20代半ば。ゆるやかに年をとるヴァンパイア、というのは私には新鮮だったのだが、今時のヴァンパイア事情(というのも変だが)では珍しくはないのだろうか?



御歳450歳を超える庶子公爵閣下の職業は作家なのだが、何を書いているかというとロマンス小説……アレですよ、ハー○クインの類。より正確にはヒストリカル・ロマンス。ヴィッキー曰く"胴着(ボディス)ひん剥き話" (^_^;) 最近知ったのだが、ハーレクインの本社ってトロントにあるんだねー、バッチリじゃん(何が)。

「本を書くのは得意だ。そのおかげで大変いい生活をしている」by ヘンリー・フィッツロイ

高級コンドミニアムに住み、最新型のBMWに乗っていることからして、かなりの売れっ子作家なのでしょう。



で、彼のペンネームがエリザベス・フィッツロイ。異母妹のエリザベス1世(1533-1603)の名前+"王の庶子"を意味するフィッツロイ。
エリザベス1世は母のアン・ブリン(ヘンリー八世の2人目の妃)の結婚が無効とされた(その上で処刑された)ために庶子扱いになった(後に王女に復権された)。しかし、作中のヘンリーの意見は、そもそもヘンリー八世と最初の妃キャサリン・オブ・アラゴン(メアリ1世の母)の離婚(正式には結婚無効)を認めず、よってアン・ブリンとの結婚はあり得ず、エリザベスも自分と同様に庶子だということだろう。



16世紀生まれのヘンリーはあまり背が高くない(168cm)という設定に、ふむふむと納得した。でも、父親のヘンリー八世は長身で有名なんだよなー。祖父のエドワード四世(私は、この二人の血縁関係を思い出すたびに、げげ、と思う)ほどではないが、ヘンリー八世の身長は、6フィート(約183cm)とか6フィート2インチ(約188cm)とか書かれている。もちろん、父親が長身でも息子が長身とは限らないが。ヘンリー・フィッツロイの実際の身長は分からない。もしかすると記録があるのかもしれないが。



ヘンリーは美形らしいが(ヴァンパイアもののお約束)これはOK。父王のヘンリー八世は年食ってからはともかく、若いころはかなりの美男子だったというし、母親も美人(というか美少女?)だったそうだから。



ヘンリーの語る「たいていのヴァンパイアが高貴の出」な理由は面白かったが、石棺の蓋を開けるのもかなり大変だと思うのだけど……。目覚めた時点で既に怪力になってるのか?



ヴィッキーが見たヘンリーの夢もしくは幻(聖母マリアの絵を壊そうとするクロムウェルの円頂党=議会派の手から守った―ヘンリーは敬虔なカトリックだから)が気になる。後のエピソードで出てくることはあるのだろうか?



ヴィッキーはヘンリーが留守電を使うのを面白がっている。でも、私は、地元トロントのホッケー・チーム(リーフス)がNHLで最下位になって、ヘンリーが「軽く憤慨」している方がよほどおかしかったよ。どういう馴染み方をしているんだ。
電話と言えば、1991年発表のこの作品では携帯電話が出てこない。携帯が使われていたら色々状況が変わるだろうなー。



ヴィッキーがヘンリーに言った台詞 ↓ これって『ナルニア』じゃないかと思うのだけど、違うかな?

「ある児童書のくだりがふいと頭に浮かんだの。“彼は飼いならしたライオンとは似ても似つかない”って。あなたはぜんぜん飼いならされてないでしょ、外見はどこもかしこもそんなにお上品なのに」



Blood Series》 ヴィッキー、ヘンリー、マイク・セルッチ、トニーの4人はレギュラーで登場するよう


  • Blood Price 『ブラッド・プライス―血の召喚―』 (1993)

  • Blood Trail (1993) : ヘンリーの友人の人狼に助けを求められる

  • Blood Lines (1997) : 博物館のミイラが復活?

  • Blood Pact (1997) : ヴィッキーの母が亡くなり遺体が行方不明に

  • Blood Debt (1997) : 完結編

  • Blood Bank : シリーズ短編集


《The Smoke Trilogy》 後日譚。トニーが主人公のスピン・オフ。ヘンリーも出てくる。舞台はバンクーバー。





カナダでは、"Blood Ties"のタイトルでTVドラマシリーズになっている(2005)。
原作・TVとも結構人気があるようだ。
Blood Ties 公式サイト(英語)
IMDb





Webで映像が見れるが、ヘンリーが168cm、ヴィッキーが178cm、セルッチが193cm(でかっ)という原作の身長差は無視されているようだ。ヘンリー<ヴィッキーにして欲しかったなー。ヴィッキーの名台詞(というか心の声)「すてき、いい男だわ。でも、ちび」がなくなってしまう~



個人的には、ヘンリー役の俳優カイル・シュミットさん(Kyle Schmid)はちょっとイメージが違う。顔のイメージが違うのは個人的な趣味なので置いておくとして、髪の色は原作どおりストロベリー・ブロンドが良かったよ。私の眼には、ブラウンか、かなりのダーク・ブロンドに見えるのだけど。



TVシリーズのヘンリーは、吸血時(たぶん)に特殊メイクで顔が変わっている。牙は別として、特殊メイクはなくても良いんじゃないかと思うのは私だけだろうか?



Blood Ties - Complete Series 1
DVDは、UK盤のBOXセットが出ている(リージョン2, PAL)。

Blood Ties - Complete Series 1


UK盤は、日本の普通のTV+DVDプレーヤーでは大抵は再生できませんが、PC(パソコン)ならば再生可能です。また、PAL→NTSC変換機能のあるDVDプレーヤー(種類は少ないが販売されている)ならばTVで視ることができます。
【参考】:海外のDVDを観るには 1



Amazon.UKの大幅セール価格につられてポチりそうになったが、ちょっとイメージが違うのに加え、字幕なしらしいので、注文はとりあえずやめておいた。





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BBCのドラマシリーズ『ロビン・フッド』LalaTVで放送予定

<お知らせ&私信>



以前「リチャード三世・プロジェクト」進行中で書いたリアル・リチャードの有望株、リチャード・アーミティッジ(アーミテジ) Richard Armitage さんの出演作が、日本で放送されます!
psyさん、情報ありがとうございました。

2008年12月からLalaTVで放送!



【Link】 リチャード・アーミテージ as サー・ガイ (psyさんのCarpe diem



BBC製作のTVドラマシリーズ『ロビン・フッド』(2006-)は、本国ではシリーズ2まで放映され、現在はシリーズ3を製作中。
リチャードさんの役は、ロビン・フッドではなく、敵役のサー・ガイ・オブ・ギズボーン Sir Guy of Gisborne



"Robin Hood" 公式サイト (BBC):英語

Sir Guy of Gisborne aka Richard Armitage (BBC):リチャードさんの壁紙のダウンロードができます。インタビューも観れます(私の環境では2007年のインタビューが観れないけれど)
"Robin Hood" 公式サイト (BBC America):英語





とりあえず嬉しいです(^_^) が、私はケーブルテレビもスカパーも何も入っていないので、LalaTVは見れないのだった……英盤か米盤のDVD-BOXセットを買うべきだろうか。う、しかし、未視聴のDVDの山が<いい加減どうにかしろ、自分



「大人の女ゴコロをくすぐるちょい悪イケメンHERO登場」とかいう番組紹介は微妙ですが、まあ、いいです。これで、アーミティッジさんの知名度と人気が少しでも高まってくれれば。
サー・ガイは見た人の間で人気出るでしょう、きっと。『ロビンフッド』映画(これはドラマシリーズだけど)は悪役が格好良いのがお約束ですよね♪ふふふ。
吹き替えがどうなるかが問題かなー。字幕版だったらもっと良かったのだけど。



ところで、英語サイトを見ると、第2部の最後でなんだか凄いことになっているようなんですが……RA as サー・ガイ、苦悩する美形悪役路線まっしぐら。○○○○を××しちゃって、第3部どうするつもりなんだろう。



psyさんから次のようなコメントをいただきました。

いくつかのインタビューから推察するに、彼の中ではサー・ガイ・オブ・ギズボーンは「正当な地位と権力を奪われているという怒り(anger)、そしてそれを取り戻そうとする執念(obsession)」とが、シェークスピアン・リチャード[秋津羽注:シェイクスピア版リチャード三世]に似ているという解釈のように思われます

ああ、そういう意味だったんですね。psyさんのご指摘はいつもながら勉強になります。



Sparkhouse [2002]

RA氏の出演作では、"North and South"の他、『嵐が丘』現代版という"Sparkhouse"も気になる(John Standring役)。
アーミティッジさん、私の中ではすっかり北(北部イングランド)のイメージになっている。御本人はレスター出身なので、イースト・ミッドランドだけど。



Sparkhouse  UK盤DVD(リージョン2, PAL 英語字幕付のよう)



* UK盤DVDは、日本の普通のTV+DVDプレーヤーでは大抵は再生できませんが、PC(パソコン)ならば再生可能です。また、PAL→NTSC変換機能のあるDVDプレーヤー(種類は少ないが販売されている)ならばTVで視ることができます。 【参考】:海外のDVDを観るには 1




印象派若き日のモネと巨匠たちDVD-BOX
2007年にWOWWOWで放送されたBBCのドラマ『印象派 若き日のモネと巨匠たち(原題 The Impressionists)』にアーミティッジさんが出ていたと知った。青年時代のモネ役で。再放送してくれないかなー。
アーミティッジさんの出演作の中では、評価は特に高くないようだけれど、たぶん今のところ日本で見れる唯一の作品(「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」にも出ているけど、本当にチョイ役らしいので)



DVD(3枚組BOXセット)にもなっている。

>>Amazon >>楽天


ただし、字幕が日本語のみで、英語字幕がない。ハピネット・ピクチャーズ、取り上げてくれる作品は良いのだけど、たいてい日本語字幕しかない……せっかくだから英語字幕もつけてくれるとよいのに。



印象派 若き日のモネと巨匠たち:WOWWOWの番組紹介ページ
 あの、リチャード・アルミタージュって一体……どこの人ですか!



【Link】 リチャード・アーミティッジ(アーミテジ)さんのファンサイト ― どちらも凄くdeep。非公式のファンサイトだが、時々、御本人からのメッセージが寄せられている

The Armitage Army

RichardArmitageOnline.com


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『野に咲く白薔薇』

エドワード四世の庶出の娘が主人公のヒストリカル・ロマンス。



野に咲く白薔薇』  (原題 Three Dog Knight 1998)

トーリ・フィリップス (著)





日本語で読めるリチャード三世関連の小説として、2年半程前(汗)に Carpe diem の psy さんにご紹介いただいた本。速攻で購入して一晩で読み、満足した。



エドワード四世(リチャード三世の兄)の庶出の娘が主人公の恋愛物である。時はヘンリー七世治世。リチャード三世もエドワード四世も出てこないが、作中、ランバート・シムネルの乱や、"僭称者"パーキン・ウォーベックへの言及があり、リカーディアン的においしい設定が山盛りの作品(詳しくはpsy さんの記事をお読みください)。






さて、psyさんの紹介記事を読んだ私は、是非読みたい!どこの文庫から出ているんだ?と早速Webで書誌情報を確認し……目が点になった。
は、はーれくいん……微妙だ……
買おうかどうしようか、しばし悩んだが、やはりどうしても読みたくて近くの書店で購入した。
そばに人がいないことを確認し、めぼしい棚を素早くスキャン。十数秒でターゲット捕捉。速やかにレジに持っていき、カバーをかけてもらった。「俺の任務は完了した!」byエーベルバッハ少佐<いや、完了してないから。ていうか、なんか間違ってる。



"はーれくいん"ということでちょっと心配だったのだが、歴史的叙述は結構しっかりしていた。結婚前に教会の前で結婚予告(婚姻の公示)を3回しなくてはならないという風習(というか決まり事)についてさりげなく触れられていたり(伯爵閣下は無理を押し通してたけど)、大逆罪の刑"hanged, drawn and quartered"について書かれていたりと、なかなか。他の文庫から出ていたら、普通に恋愛物の歴史小説で通用すると思うのだけど。ハーレクインはあっという間に絶版になってしまうらしいので残念だ。
紹介文によると、作者のトーリ・フィリップスは、脚本家でもあり、シェイクスピアを含め舞台演出も手掛けてきたそう。ワシントンDCのフォルガー・シェイクスピアン・ライブラリーの舞台にも出演しているという。そういうわけで、テューダー朝の歴史に強いのかもしれない。




ところで、この表紙の絵は合ってるのだろうか↓ 特に文庫版(左が文庫版、右が新書版)。トマスの服装は違うでしょう?一応、伯爵なんですが(しかも喪中。テューダー朝初期)。アリシアの格好もかなり微妙……<歴史オタクはうるさい
それに髪の色も違ってません?(文庫版) 二人とももっと金髪の筈。

野に咲く白薔薇 (ハーレクイン文庫)野に咲く白薔薇 (ハーレクイン・ヒストリカル)



<あらすじ>
テューダー朝ヘンリー七世治世のイングランド。アリシア・ブルームは、ヨークの金細工商の養女として育てられたが、実は前王朝の国王エドワード四世の庶出の娘だった。アリシアの身を案じた養父は、ヨーク派の有力貴族ソーンベリー伯爵と語らい、アリシアを伯爵の三男トマス・キャベンディッシュと婚約させた。
1497年、"僭称者"パーキン・ウォーベックが捕らえられ、ウォーベックを支援していたアリシアの養父母に身の危険が迫った。養父母は大陸に亡命し、アリシアは予定より早く婚約者と結婚することに。しかし、トマスの父と兄達は伝染病で最近亡くなり、トマスが伯爵位を継いでいた。アリシアの秘密を知らされていないトマス、アリシアを追い出して(あわよくばトマスと再婚し)伯爵家の実権を握ろうとするトマスの義姉(次兄の未亡人)。アリシアは無事トマスと結婚して国王の追求から身を守れるのか!



リカーディアン的に重要なポイントは、psy さんの記事にまとめられている通り。


2.リチャードの庶子のキャサリンはヘンリーVIIによって、百姓の暴力夫の元に嫁がされた。


に関しては、史実では、リチャードの庶子のキャサリンは、ハンティンドン伯ウィリアム・ハーバート(c.1455-1491)と結婚している。ハンティンドン伯ウィリアムの前妻はエリザベス・ウッドヴィルの妹メアリ・ウッドヴィル。
キャサリンの生没年ははっきりしないようだが、1487年に亡くなったと読んだことがある(ただし、別の説があるかもしれない)。



アリシアの養父の本名はエドワード・プランプトンとされているが、エドワード・プランプトンという人物は当時実在した。彼に関しては、いずれ書きたいと思う。



クラレンス公ジョージの嫡出の娘マーガレット(後のソールズベリ女伯)がかなり長生きした(67歳で処刑されたが)ことを考えると、アリシアがエドワード四世の庶出の娘だとわかっても放っておかれたのではないかという気もする(庶子でも息子なら別だけど)。ああ、でも、ヨーク公リチャード(エドワード四世の次男)との関係を追及されたらまずいか。
あと、本気で身元を隠す気なら、ブルーム Broom という姓はまずくないか?作中にも出てくるが、broom(common broom)はエニシダを意味する。ラテン語ではplanta genista―プランタジネット Plantagenet の語源となった植物である。
が、その辺を追及するとお話にならないので、あまり気にしないことにした。なお、アリシアの母はジェイン・ショア(エリザベス・ショア)という設定。



作中、アリシアを怒らせることをしたトマスが、「(アリシアが)あの赤みがかった金髪とともに、プランタジネット家特有の激しい気性も受けついでいるとしたら……」とおののく場面がある。欧米でのプランタジネット一族に対する一般的な印象は、やはりそういう感じなのだろうか?



他の点では……とにかく、もう一人の主役である伯爵閣下(トマス)が突っ込みどころ満載でございました。
問題が起こる度に城から逃げ出して狩りに行ってしまうのはまだしも、性悪な義姉が自分の婚約者を追い出そうとしてるの分かってるんだから、誰かにちゃんと声かけていけよ。犬だけじゃなくて!いくら利口で忠実なわんこ達だといってもさー(原題の Three Dog Knight の Three Dog は、トマスの3匹の犬のこと)。主人の婚約者を大歓迎してる家令もいるんだし。

他にも、恋文には自分の名前くらい書きなさいとか(たとえシールで封しても)、自分の結婚の祝宴の最中に妻へのプレゼント捕りに(狩りに)行くなよとか、言いたいことはもう山ほど(笑)。
従者のアンドリューも、こんな御主人、結婚式の日にちゃんと見張ってないとダメだろ!



伯爵閣下、腕は立つし、教養もあるし、演技派で、ついでに美丈夫だけど、このズレ具合とヘタレっぷりはどうしたことか。psyさんが「チューダーの粛清の嵐を乗り越えていかれるのか気に掛かりました」と書いてらしたが、本当によく無事だったよなーと思わずにはいられない(『野に咲く白薔薇』は、キャベンディッシュ家年代記というシリーズものの1作で、他はトマスとアリシアの子供や孫の話。『貴婦人修業』は1520年にカレー近郊で行われた"金繍平原の会見"が舞台で、息子達の話もヘンリー八世治世らしい)
元々キャベンディッシュ家はヨーク派なので(ボズワースの戦ではリチャード三世側で戦った)、アリシアのことがなくても注意しないとまずいのだ。まあ、奥方(アリシア)がしっかりしてるのと、伯爵閣下はいざという時にはうまいこと振る舞えたのでしょう、きっと。



この話が結構面白かったので、シリーズの他の話も読もうかと思ったのだが、ヨーク家とは関係なさそうなのでやめた(笑)
無茶苦茶奥手だったトマスと違って、息子達は別に奥手ではないらしく、長男のブランドンには庶子もいる。まあ、父方の伯父に似ても、母方の祖父(エドワード四世)に似ても、女好きになりますわな。いや、トマスの息子達が女好きなのかどうか知らないんだけど。次男のガイは女性に絶望して修道士になろうとしたらしいから(『沈黙の騎士』)女好きではないのか<何故そんなに気にするんだ、自分



《キャベンディッシュ家年代記》シリーズ(時系列順):タイトルの後ろは主人公の名前



  • 野に咲く白薔薇 Three Dog Knight:エドワード四世の庶出の娘アリシアと、ソーンベリー伯トマス・キャベンディッシュ

  • 貴婦人修業 Lady of the Knight:トマスの従者アンドリュー

  • 沈黙の騎士 Silent Knight:トマスとアリシアの次男ガイ

  • 身代わり婚約者 Midsummer's Knight:トマスとアリシアの長男ブランドン

  • ハロウィーンの奇跡 Halloween Knight:ブランドンの庶出の娘ベル

  • 水都の麗人 One Knight in Venice:ブランドンの庶出の息子フランシス

  • 囚われの聖女 The Dark Knight:ガイの長女ガストニア

  • 十二夜の騎士 Twelfth Knight(『聖夜の恋人たち 'Tis The Season』所収):ガイの三女?アリサ

  • 道化師は恋の語りべ Fool's Paradise:ベルの孫娘エリザベス


《キャベンディッシュ家年代記》シリーズ(原書刊行順)



  • 道化師は恋の語りべ(1996)


  • 沈黙の騎士(1996)


  • 身代わり婚約者(1998)


  • 野に咲く白薔薇(1998)


  • 貴婦人修業(1999)


  • ハロウィーンの奇跡(2000)


  • 水都の麗人(2001)


  • 十二夜の騎士(2001)


  • 囚われの聖女(2002)

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Happy Birthday Richard! ―ミドゥラム城の絵葉書―

本日はリチャード三世の556回目の誕生日です!陛下、おめでとうございます。



1年前にはレスター案内を書き上げるつもりでいたらしいのだけれど、いまだに書き終えていない私って……"ヨークの僕"としては失格です。すみませんm(__)m



とりあえず、本日はリチャード三世の愛したミドゥラム城の写真を掲載します。



Middleham Castle



陛下に忠実なLady psyが8月下旬にミドゥラム詣でをされた時に送ってくださった絵葉書の写真です(その後、お土産も沢山いただいてしまった)。psyさん、ありがとうございましたm(__)m






リチャードの愛したこの城が骨組みだけでも残っていてくれて、私は嬉しい。
リチャードの生まれたフォザリンゲイ城はmotteと小さな(本当に小さい)城石しか残っていないし、ロンドンのヨーク家の居城だったベイナード城は跡形もないし、クロスビー・ホールはテューダー様式に改装されてしまったし、とどめに墓は壊されて遺体は行方不明だし。おいたわしや、我が君。



廃墟ではあるけれど、それなりに美しいと思うのは、私の贔屓目だろうか?psyさんも同意してくださったのだけれど(でも、リカーディアンズ2名の意見だからなー)
psyさんの記事(Richard's Castle)によると、地元の人は親しみを込めて"Richard's Castle"と呼んでいるそうだ。リチャードの城。快い響きだ……ミドゥラムの地で穏やかに眠れたならどんなに良かったことだろう、と思わずにいられない。アン王妃もウェストミンスターからミドゥラムに移葬して。



【Link】 Richard's Castle (psyさんのCarpe diem



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秋津羽

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